フィリピンの複合財閥大手JG Summit Holdings、5,000万米ドル規模のスタートアップ投資ファンドを立ち上げ

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2018年8月、JG Summit Holdings のフィリピン証取上場25周年記念イベントで。
Image credit: JG Summit Holdings

フィリピンの複合財閥大手 JG Summit Holdings は5,000万米ドルのファンドを立ち上げた。Esquire によると、このファンドは同社の傘下企業と類似の業界で運営しているスタートアップを対象にするという。

JG Digital Equity Ventures(JG DEV)と呼ばれる今回のベンチャーファンドは「主力ビジネス以外の新たなビジネスを構築する」取り組みの一環である。同ファンドは JG Summit Holdings の傘下企業を補完したり、新たな風を吹き込むような企業に投資していく方針だ。

投資の対象となるのはシリーズ A または B ラウンドとなる。戦略としては、これから規模を拡大しようとしている企業に投資していくことになる。投資規模は100万米ドルから1,000万米ドルになると見込まれている。

このファンドで注目すべき点は、同社の子会社と類似する業界のスタートアップに投資することだ。これには不動産や小売、航空(Cebu Pacific は JG Summit の子会社として有名な企業の1つ)といった業界が含まれる。また、金融や消費者向けサービス、新しいメディア、物流や医療のスタートアップも投資対象としている。

JG Summit は、レイターステージ対象ではあるものの、すでにスタートアップ分野に投資している。2017年にはSea Groupと、Cashalo を保有する中国のフィンテック企業 Oriente(奥東)に投資している。JG DEV は親会社が行う投資とは切り離して投資活動を行うことになる。

GrowsariSnapcart も投資先企業に含まれている。

【via e27】 @e27co

【原文】

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