SaaS比較「BOXIL」やインサイドセールス支援「BALES」運営のスマートキャンプ、KDDIと資本業務提携——企業へSaaSワンストップ提供を強化

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.5.20

左から:中馬和彦氏(KDDI 経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部部長)、吉川元規氏(KDDI ソリューション事業本部 ソリューション事業企画本部 事業企画部 企画2グループリーダー)、石井健太郎氏(KDDI ソリューション事業本部 ソリューション事業企画本部 事業企画部部長)、古橋智史氏(スマートキャンプ 代表取締役)、峰島侑也氏(スマートキャンプ 取締役 CFO)、林詩音氏(スマートキャンプ 取締役)、阿部慎平氏(スマートキャンプ 取締役 COO)
Image credit: Smarcamp

SaaS 比較サイトの「BOXIL(ボクシル)」、インサイドセールス支援の「BALES(ベイルズ)」などを運営するスマートキャンプは20日、KDDI(東証:9433)との業務提携を発表した。この提携にあたり、同社は KOIF 3号(KDDI Open Innovation Fund 3号)から資金を調達する。調達金額は明らかにしていない。

スマートキャンプは KDDI との業務提携を通じて、SaaS プロバイダの認知度向上、リード獲得、商談、受注、請求までを提供する SaaS プラットフォームを実現する。スマートキャンプでは企業ユーザを多く抱える KDDI とともに、スマートキャンプは SaaS 導入に必要なサービス全般を提供する考えだ。

アメリカには、複数のクラウドサービスを単一アカウントで渡り歩けるアカウント・インテグレーションの機能、請求書が無いと経費の処理ができない企業のために、クラウドサービスのサプライヤーに代わって請求代行したり、複数のクラウドサービスの料金請求をまとめたりする AppDirect のような業態が存在する。通信サービスのコモディティ化が進む中で、欧米のテレコム各社は顧客エンゲージメントを高めるために AppDirect と提携し中小企業向けに SaaS サービスの提供を進めている。スマートキャンプは日本版 AppDirect の姿を展望しているようだ。AppDirect は Peter Thiel 氏の Mithril Capital Management をはじめ複数 VC から、これまでに累積でおよそ2億4,600万米ドルを調達している。

Image credit: Smartcamp

スマートキャンプは2014年6月の設立。Incubate Camp 7th8th に参加する中で、以前のサービス「SKET」からピボットを図り、2015年5月に BOXIL が生まれた。運営開始から4年を経た2019年4月末現在でアクセス数は月間1,200万ページビュー以上、会員を10万人以上集め、月間3万件以上の潜在顧客誘導を行う SaaS ユーザと SaaS プロバイダのマッチングプラットフォームに成長した。

2017年9月には、SaaS プロバイダ向けにインサイドセールスをアウトソーシングできる「BALES」をローンチ。今年2月に北海道支社を設立し、100サービス超の SaaS プロバイダに商談創出を支援している。

スマートキャンプの現在の社員数は60名程度。今後は SaaS 周辺のみならず、リアル店舗向けの決済手段の提供など、業態拡大にも注力する考えだ。スマートキャンプ代表取締役の古橋智史氏は、SaaS はサービス一つで提供できるサービス内容が限定的であるため、KDDI との連携を通じ、さまざまな新しい SaaS を紹介していくことが、ユーザとなる企業と SaaS プロバイダの両者のメリットに資するだろうと語ってくれた。

スマートキャンプはこれまでに、2017年5月にシリーズ B ラウンドで3億円、2015年11月にシリーズ A ラウンドで1.5億円、2015年4月にシードラウンドで2,000万円を調達している。

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