送金プラットホームTrasferWiseの企業価値が35億ドルを突破ーー調達した3億ドルを初期投資家・社員へ利益分配

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credit: Transferwise website

ピックアップ:TransferWise Valued At $3.5 Billion As Founders Sell Stake

ニュースサマリー:送金プラットホーム大手のTrasferWiseが新たに2億9200万ドルの資金調達を実施した。同調達ラウンドはセカンダリーマーケットを通して実施された。参加したのはAndreessen HorowitzやLead Edge Capital、Vitruvian Partners、Lone Pine Capitalなどを含む6つのファンド。

今回の調達により同社の企業価値は35億ドルを突破したが、これにより英国のレンディング・スタートアップであるOakNorthを抜き、ヨーロッパで最も企業価値の高い企業となった。TransferWiseがサービスを提供し始めたのは2011年、エストニア人の2名の起業家により創業された。現在は約1600人の従業員と12のオフィスを持つユニコーン企業となっている。

話題のポイント:今回の調達はセカンダリーマーケット、つまり未公開株式の売買が可能な市場を通じて実施されました。記事の中で共同創業者兼CEOのKristo Käärmannは次のようにコメントしています。

今回の資金調達は、決して運転資金を集めるためだけではありません。本当の狙いは、私たちのミッションに継続的に興味を示す投資家に対する投資機会の提供と、初期投資家へと社員(労働者)への恩返し(利益分配)です。

TransferWiseは自社株を保有する一部の投資家・社員に対し、セカンダリーマーケットでの売買を可能にし、初期投資家から新規投資家へと株を売却できるようにしました。これによって、イグジットしたい投資家についてはこのタイミングで利益を確定してもらい、また、従業員についても配分を実施したようです。通常、IPOで発生する内容を先にプライベート市場で実施した、ということになります。

これまでは銀行が国際送金市場を牛耳っており、そのプロセスのコストから、手数料はバカにならない額が引かれていました。しかし、TransferWiseのようなサービスがそのような既成の枠組みを破壊し、市場を活性化することで、グローバル化する金融市場は一層活性化しています。

当ラウンドで参加した大物投資家達の描くシナリオは、今後もこのような国際金融市場の送金のボリューム増加の流れは続き、TransferWiseの価値もそれに応じて上昇していくというものだということです。

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