インドネシアのP2P物流シェアリングサービス「Triplogic」運営、East Venturesからシード資金を調達

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Image credit: Triplogic

インドネシアの物流スタートアップ Triplogic は4月30日、East Ventures からシード調達ラウンドを実施したと発表した。調達額は明らかにされていない。

バンドンを拠点とする同社は、調達した資金をプロダクトや技術開発の支援に使う計画だ。また、Triplogic の配送拠点となってくれる中小起業家と提携することで物流ネットワークを拡大するのにも使われる見込み。同社は現在1,600の中小企業と協業しており、2019年には15,000ヶ所超の配送拠点を追加する計画。Troplogic 自らは現在、ジャカルタ、バンドン、スラバヤ、ジョグジャカルタ、パレンバンなどインドネシア国内61都市で事業を展開している。

Triplogic の CEO で共同創業者の Oki Earlivan 氏は、報道声明で次のように述べている。

Triplogic は小包を届けるだけの物流会社ではない。中小企業に適した、物流、小包配送、フルフィルメント、分配サービスを提供する、エンド・トゥ・エンドのパートナーだ。Logistics as a Service(LaaS)企業として、強いサプライチェーンエコシステムを作ることに集中する。

Earlivan 氏のほか、Rowdy Fatha 氏、Krisna Adiarini 氏らが共同創業した Triplogic は、スマートロッカーやドロップボックスを備えた中小企業や地元店舗に配送拠点を置くことで可能な、インスタントな配送サービスなどを提供。KargoGK-Plug and Play Indonesia 第4期参加者など、インドネシア拠点の物流および倉庫スタートアップの中で、TripLogic は最も直近で資金調達ことになる。

East Ventures にとっては、この出資はインドネシアでスタートアップのエコシステムを築こうとする努力の一部だ。East Ventures のパートナー Melisa Irene 氏は、次のように語っている。

East Ventures は、コマースやサプライチェーンエコシステムの中で、多岐にわたる企業に投資してきた。我々のエコシステムがどのように形作られていくのか、非常に楽しみにしている。

我々がこれまでに出資してきた、顧客を支援することで価値を創出する E コマースプラットフォームは全て、自分たちのプロダクトを容易に手に入れ、シームレスな O2O(オンライン・トゥ・オフライン)体験を作り出している。その最近の事例が Fore Coffee だ。ラストマイルプレーヤーである Triplogic は、我々のコアサプライチェーンエコシステムのパズルの中で足りなかったピースだ。その部分に完全にフィットしてくれる。

【via e27】 @E27co

【原文】

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