ピザ配達は自動運転の時代へ、ドミノピザとNuroがヒューストンで実証実験ーー日本での実現は2020以降?

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custom unmanned vehicle known as the R2

ピックアップDomino’s® and Nuro Partner to Bring Autonomous Pizza Delivery to Houston

ニュースサマリー:ピザチェーン「Domino’s(ドミノピザ)」は17日、完全自立走行車(無人自動運転の車)を利用したピザの自動配達の試験運用を米ヒューストンにて開始すると発表した。

利用する完全自立走行車(上図)は、同領域にてR&Dを進めるNuro社製。同社とパートナシップを結び、パイロットプログラムの形で実証実験が進められる。Nuroは、今年3月よりヒューストン市内にて実際に車を走らせており、今の時点で目立った問題は見受けられていない。

話題のポイント:日本にいるとあまり感じませんが、公道における自動運転車(ドライバー席があるか無いかに関わらず)の実証実験が世界各地で進みつつあります。Silicon Valley Mobilityの調べによれば、2018年段階の世界各国における状況は以下の通り。

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Silicon Valley Mobility

やはり、テスラやGoogleのWaymoなどの本拠地があることから米国が圧倒的1位で24都市、次いでイギリスが6都市、オーストラリアが5都市と続いています。2018年におけるCB Insightsの調査では、エンタープライズからスタートアップまで合わせて計46社が自動運転のR&Dに挑んでいる調査結果を発表しています。

さて、では日本で公道を利用した自動運転実証実験の状況はどうなのでしょうか。下図は、内閣官房IT総合戦略室が2018年に発表した自動運転システムの市場化・サービス実現期待時期に関する資料です。

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官民ITS構想・ロードマップ2018(案)

限定的ではありますが、2020年の東京オリンピックへ向けてサービス開始を見込んでいることが受け取れます。加えて同資料では、日本国内にて実証実験が実施されているエリアが紹介されていました。やはり、東京都ではまだ実施されていませんが今後、羽田空港周辺にて実証実験が予定されているとしています。

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官民ITS構想・ロードマップ2018(案)

 

 

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