日本酒醸造スタートアップの WAKAZE は17日、シリーズ A ラウンドで総額1.5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、Spiral Ventures、ニッセイキャピタル、キユーピー創業家のファミリーオフィスである中島董商店のほか、エンジェル投資家として、永見世央氏(ラクスル CFO)、御立尚資氏(Boston Consulting Group シニアアドバイザー)、長尾卓氏(プロコミットパートナーズ法律事務所)と、名前非開示の1名。
WAKAZE は、フランス政府の奨学金給費生として École Centrale Paris に留学経験があり、以前はボストンコンサルティング・グループで経営戦略コンサルタントをしていた稲川琢磨氏らにより設立。一般的に、「一つの酒蔵から年に一つ新しい銘柄の酒が生まれればいい方」とされる中、週に一度のペースで新しい銘柄を生み出す「日本酒のリーンスタートアップ的な製造体制」を確立している。東京・三軒茶屋の直営飲食店に併設された醸造所で新種を開発、一定規模での生産は山形県鶴岡市の醸造所で行なっている。
大東南アジア圏(Greater South East Asia、GSEA=ASEAN +台湾)最大のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は6月4日、AppWorks Demo Day #18(第18期)を開催し、25組の AI およびブロックチェーンスタートアップが登壇した。合計1,200人の投資家や業界関係者らが集まった。 AppWorks CEO でパートナーの Jami…
Image credit: AppWorks(之初創投)
大東南アジア圏(Greater South East Asia、GSEA=ASEAN +台湾)最大のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は6月4日、AppWorks Demo Day #18(第18期)を開催し、25組の AI およびブロックチェーンスタートアップが登壇した。合計1,200人の投資家や業界関係者らが集まった。
AppWorks CEO でパートナーの Jamie Lin(林之晨)氏は、オープニングで挨拶をした。AppWorks では、アクセラレータプログラム第17期以降、支援対象バーティカルを AI とブロックチェーンに絞っており、今回はバーティカルを絞ってから2回目のバッチとなる。今回のバッチは、AppWorks がプログラムを開始以来9年間で最も国際的なものとなった。
今回参加した25チーム中、14チームが主に AI と IoT に関するもの、また11チームがブロックチェーンと仮想通貨に関するもので、過去9年間で最多となる18チーム(バッチ参加チーム全体の70%)が台湾域外からの参加だ。Lin 氏によれば、域外チームは、香港、シンガポール、ベトナム、マレーシア、アメリカ、カナダなどから参加。
登壇した将来のスターの中には、Google、Microsoft、Ripple、Uber、Amazon の幹部らによって設立されたスタートアップ、Y Combinator の卒業生、Forbes 30 Under 30 に選ばれた若い起業家らもいた。
Lin 氏は、今回のチームにおいては2つのトレンドがあると分析。一つは AI/IoT、ブロックチェーン/仮想通貨は急速にパラダイムシフトを起こしており、世界の多くの優秀な人々を魅了し、経験豊富な起業家がそれに関わっているということ。もう一つは、AppWorks が東南アジアなどから多くの質の高い国際的起業家チームを集め、起業家の前進を後押しし続けているということだ。
AI で 3D 制作をシンプルにする「Lucid」
Image credit: Lucid
最初に登壇したシリコンバレー発のチーム Lucid は、デュアルレンズを備えたスマートフォン用の世界初の AI ビジョンプラットフォームだ。独自開発の AI とディープイメージングテクノロジーにより、同社のソリューションはデュアルレンズ以上の能力を導き出し、ソフトウェアを通じて撮影した風景を人間の眼がするような視覚データに変換、クラウドにアップロードして AI データ演算が可能だ。
Lucid は、現在のチームのテクノロジーパートナーやビジネスパートナーには、Qualcomm、Samsung、Huawei(華為)、Oppo(欧珀)、HTC(宏達電)、Wistron(緯創)、VIA(威盛)などがいることを明らかにした。Lucid は、コンピュータビジョンと AI 専攻でスタンフォード大学博士の Adam Rowell 氏と、UC Berkeley 修士の CEO Han Jin 氏が共同で設立。デモデイでは Han Jin 氏自らがピッチした。
TechOrange の連載「厳選した5大最強スタートアップ」で、Lucid Taiwan ビジネス開発担当の Jeff Tsai(蔡承志)氏に行ったインタビューでは、Lucid はこれまでの B2B に加えて、今年から B2C アプリにも事業拡大すると語っていた。そのためのアプリである「LucidPix」は、世界初の 3D ビデオ編集アプリで、市場ではまだメジャーになっていない 3D 制作をより簡単にすることが目標。現在は、βテストが進行中だ。
2019年5月、Inmedia(独立媒体)、Stand News(立場新聞)、Citizen News(衆新聞)、Matters News などのメディアが加盟して、LikeCoin は正式ローンチ。創業者の Kin Ko(高重建)氏によれば、LikeCoin は実のところ、新しいプラットフォームというわけではない、著者の発表、読者の閲覧、両者のやりとりはプラットフォーム上に残った状態で、その文章の最後に「いいねキー」を追加するだけだ。LikeCoin はブロックチェーン技術を使って、クリエイターの収入を増やし、メディア業界に高品質なコンテンツ提供を促している。
いいね!国民の Ko 氏に、なぜ香港から台湾へ来て事業を始めるのかを尋ねたところ、台湾には自由で民主的で多様な社会があると感情的に述べた。また、台湾に入国する際の申告欄には職業の選択肢に「作家」があるものの、香港入域の際の申告欄には「作家」の選択肢が無く、「我々のような、モノを書く人は存在しないことになっている」という。
USPACE CEO 兼創業者である Allen 氏によれば、USPACE はこれまでに台北市と新北市に1,000以上の駐車スペースを確保しており、直近の18ヶ月間で累計8,000人のユーザが利用、10万件以上の取引を達成、月の成長率は400%に達したという。統計によれば、空き駐車スペースを通じて、オーナーは毎月7,200ニュー台湾ドル(約24,800円)の新たな収入が得られているそうだ。
Allen 氏はまた、USPACE の朗報を発表する場にデモデイを選んだ。同社はシードラウンド調達を完了、台湾全域の900棟あるビルと提携し新たなプロダクトをローンチする。ビルと協力し、AI を使ったナンバープレート自動認識管理システムを実装。ビルに対し、「車は出て行き、お金は入って来る」サービスを提供する。
Lin 氏はまた、デモデイで AppWorks が成長していることにも言及し、AppWorks のエコシステムが昨年、非常に素晴らしい実績を達成したとも述べた。活躍している起業家の累積人数は351人に達し、共同創業者は1,044人、従業員数は1万人を超えて10,115人となった。一年で40%増の値だ。