Evernoteからの乗り換えなるか?エンジェルラウンドで8億ドル評価「Notion」が提供する“情報の一元管理体験”

by Taishi Masubuchi Taishi Masubuchi on 2019.7.29

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ピックアップNotion’s New Round And The Optimism Of Hot SaaS Valuations 

ニュースサマリー:コラボレーションツール「Notion」は19日、エンジェルラウンドにて1000万ドルの資金調達を実施したと発表した。リード投資家には元Y Combinatorにてパートナーを務めたDaniel Gross氏が同ラウンドを率いている。同社はプレマネーバリュエーションで8億ドルの評価額を受けている。

2016年に創業したNotionは、プロジェクトやタスク管理、ToDoリストやメモ帳としての機能などをオールインワンで提供するコラボレーションツール。多人数で共同管理・編集が出来るチームプランも提供している。

話題のポイント:コラボレーションツールはEvernoteを始めとして、Trello、Asana、Jiraなど数多く誕生するものの、万人が満足するものを生み出すのは非常に難しいエリアです。このテーマで最新の話題を提供してくれたのがNotionになります。

まず、Notionがとてもアメリカらしい企業だなと思った点に、上記で挙げたようなツールたちから同社プラットフォームへの移行を大々的にアピールしている点があります。中でも特に狙われているのがEvernoteです。サイトのメニュー部には「Switch from Evernote」欄まで設け、スイッチした場合には5ドル(記事公開時点)のクーポンまで発行しています。

Evernoteの公式サイトによれば、全世界にEvernoteユーザーは2億2500万人いるそうです。多かれ少なかれ(特に長年のユーザーにとっては)不満点があるでしょうから、その一部の問題を解消することで獲得のストーリーを積み上げるのは悪くないかもしれません。

では、実際にNotionの特徴をみてみましょう。

まずは基本的なノート機能に関して。これはGoogle DocsやEvernoteのリプレイスです。
以下はノート用ページの1例で、どちらかといえばMediumに近い設計の印象です。テンプレートから簡単に文章やレイアウトのスタイリングができるようになっています。

また、GitHubWikiやConfluenceなどが提供する、知識やインプットしたい事柄のドキュメントを作成できる機能もあります。親ページを作成し、それらにリンク先を作成しておくことで簡単にリスト化も可能。これはチームプランでの利用時に本領を発揮しそうですね。会社での方針や決定事項、全員が知るべき情報をこの場所に一まとめにすることが可能です。

次がTrello、Asana、Jiraなどが提供する、タスク管理ツールのリプレイス。看板ボード、リスト型など基本的な機能をデザイン性良く組み込んでいる印象です。そこまで、何か革新性が見受けられるわけではありませんが、オールインワンの機能の一部と考えれば使いやすいかもしれません。さらにGoogle SheetsやAirtableなどのようなテーブルも組むことができます。

これも豊富なテンプレートから自由自在に利用が可能です。もちろん特化しているわけではないので機能面で劣っている部分もありそうですがタスクツール同様、一箇所に集約することをメリットとして提案しています。

最近ではEメールの代わりにSlackを利用する企業が増えてきました。その過程を思い出すと、もちろん「便利さ」もありましたが根底には「必要な情報は全てそこにある」という情報集約の体験が大きく寄与していたように思います。

これから「チーム」という概念が分散型になるトレンドは続いていきます。世界のどこにいても、個人がプロダクティブになれる場所や体験はさらに重要度を増していくのではないでしょうか。

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