福岡のコンテンツ管理ツール開発スタートアップQurate、凸版印刷との協業でSNSアカウントの運用を効率化する「Social Focus」をローンチ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.7.9

「Social Focus」
Image credit: Qurate

福岡を拠点とするスタートアップ Qurate は9日、凸版印刷(東証:7911)と共同で、企業向けに SNS アカウントの運用を効率化するツール「Social Focus」をローンチした。

Social Focus を使うと、例えば、あるブランドが複数の商品やサービス毎に Facebook、Twitter、Instagram などの SNS アカウントを持っていた場合、それぞれのアカウントを通じた投稿は、商品やサービスの担当者レベルで実行することができ、その運用は責任者が一元管理することができる。SNS を使った際のユーザ反応の分析のほか、バイラリティ率、エンゲージメント率などのメトリクスを測定可能だ。

Qurate は、これまでコンテンツ・マーケティングに特化した SaaS として「Qurate」を開発してきた。こちらは、SNS のほか、ランディングページ、ブログなど、文字通り一連のコンテンツを統合管理できるプラットフォームだ。一方、Social Focus は SNS 運用に特化しており、事実上、Qurate の中から SNS 運用に特化した機能を切り出し、より発展させたものとなる。

「Social Focus」のダッシュボード
Image credit: Qurate

Qurate の創業者で CEO の Tom Brooke 氏によれば、今回の凸版印刷との取り組みは、凸版印刷が実施するオープンイノベーションプログラム「co-necto(コネクト)」を通じての両者間の協業によるもの。Qurate は co-necto の2018年度に最優秀賞を受賞しており、SNS マーケティングを支援するツールを提供すると発表していたが、市場適合を考慮して、SNS 管理に特化したツールを提供する形に落ち着いたようだ。

凸版印刷は昨年来、中期経営計画の中で「トッパン・デジタルトランスフォーメーション(T-DX)」を打ち出していて、IT 市場への本格参入を発表している。今回の Qurate との協業もこの T-DX の一環に含まれ、凸版印刷は Social Focus を社内プロジェクトに利用するほか、顧客先であるメーカーや流通関連企業へ販売、2020年度に関連受注を含め約10億円の売上を目指す。1社あたりの料金は月額数万円程度になると見られ、初期ユーザには無料トライアルの機会が提供される。

Qurate は、ロンドンから福岡に移住した Brooke 氏が2014年に設立。福岡と海外相互のスタートアップ支援を強化する「Fukuoka Global Startup Center」においては、スタートアップのイギリス進出支援を担当している。2017年の香港 RISE に向けたピッチ東京予選で優勝を果たした。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------