自宅裏庭をAirbnbに改造して代行してくれる「Rent the Backyard」ーー住宅不足にスタジオアパートメントの可能性

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ピックアップ:Rent the Backyard wants to build a studio apartment in your yard

Y Combinatorのアクセラレータープログラムに参加中のスタートアップ「Rent the Backyard」が問題視しているのは、サンフランシスコやシアトルなど米・西海岸に多く見られるIT企業の住宅価格押し上げ問題です。

<参考記事>

同社はこの問題に対し、既存住宅の利用していないスペース(裏庭など)へ新たに「家」を建設し、Airbnbのような収益エコシステムを作ることで解決を狙おうとしています。

具体的な仕組みはこうです。まず、裏庭に家を建てて収益化を図りたいユーザーに対して建設に至るまでのすべてをマネジメントしてくれます。前金や面倒くさい作業はなく、ただ場所を提供するだけでOK。また、建てるための費用は後払いや分割払いなどが選択できるようになっています。これは、同社が建設会社とパートナシップを組むことで実現しているようでした。

また建設が終了してからも同社のサービス提供は終わりません。建設後のAirbnbなどへのリスティングや賃料の徴収や管理等を引き続き代行してくれます。利用代金は賃料の50%でこれには建設費用も含まれており、支払いを完了すれば自宅の所有権率も完全移行されるようです。

同社サイトによれば、このモデルで保有オーナーは年に1万ドル程度の収益が得られると試算しています。

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では、ここまで大きな問題になっている中、なぜこのようなモデルが出てこなかったのでしょうか。そもそも住宅保有者が自身でこういったレントハウスを裏庭に作ってAirbnbで利益を生み出すことも考えられるわけです。この点について同社共同創業者のBrian Bakerman氏は、TechCrunchのインタビューにこのような回答をしています。

“In places like the Bay Area … people are spending a ridiculous amount on their homes.(ベイエリアのような地域ではもうすでに凄まじい金額を家に払ってるんだ)”

つまり、そもそも住宅価格が高騰しているエリアでは新たに住居を建設する金銭的余裕がない、ということらしいです。

また「Rent the Backyard」では敢えて一人部屋(スタジオアパートメント)に特化している面も特徴的です。Airbnbのように「デザイナーズで、広くて、高い」とは少し異なり、元々住居スペースの課題解決ですから、デザイナーズ性はそのままに「ミニマリスト感、そこまで高くない」という方向性を持っています。

もちろんAirbnbが自らそういった市場を生み出すために動く可能性もありますが、今の所、同社には社会問題というWhyとブランディングによる優位性があるため、市場からの需要も多くありそうです。世界的ミニマリズムへのムーブメントや、競合他社を考えてもスピードが勝負になってくるエリアではないでしょうか。

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