
Image credit: Masaru Ikeda
トークンエコノミー型グルメ SNS「SynchroLife(シンクロライフ)」を運営する GINKAN は3日、仮想通貨により食事代金の最大20%をユーザに還元するサービスを開始した。このサービスは、同社が Plug and Play Japan 第1期への参加を通じて、昨年9月に実施された東急プラザ銀座内のレストラン21店舗での PoC を経て正式リリースとなるもの。同社はこの送客の仕組みで特許を出願しており、世界初としている。
2012年10月にローンチした SynchroLife は近年、飲食店のレビュー投稿に当事者の恣意的なバイアスが影響しないよう、ブロックチェーンや独自トークン「SynchroCoin」を活用したコミュニティ確立に傾倒してきた。アプリ上に掲載された口コミの数は19万件、掲載店舗数は10万店舗を超えている。2018年8月以降、レビュアーや口コミの信頼スコアに応じて SynchroCoin を付与してきたが、今月1日からは会計金額の1〜5%(店舗設定でキャンペーン時最大20%)相当の SynchroCoin が受け取れるようになった。

今回の新機能実装により、飲食店から仮想通貨を還元することで集客効果が見込める。既存サービスにおける一般的な飲食店の広告出稿モデルと異なり、実際に来店した顧客の飲食代金の5%相当額を GINKAN に手数料として支払うだけで SynchroLife 上に広告掲載できる。仮想通貨を還元できる加盟店は都内を中心に7月中に50店舗が登録予定、年内に1,000店舗の参加を目指す。SynchroLife の仮想通貨である SynchroCoin は LATOKEN に上場しており、Ethereum 建てで現在約0.8円相当で取引されている。
GINKAN は、2017年9月にエンジェルラウンドで3,000万円を調達、2018年8月にシードラウンドで8,000万円を調達。2018年には Plug and Play Japan のアクセラレーションプログラム第1期のデモデイでは、FinTech 部門で聴衆からの最も多くの得票を集め「EXPO Winner」に表彰されている。
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