8年で投資額は18倍、成長するインドのEdTech市場ーー学習プラットホーム「Vedantu」が130万ドルを調達

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ピックアップEdtech Startup Vedantu Gets INR 8 Cr Debt, To Raise Another $30 Mn Led By Tiger Global

ニュースサマリー:インドのバンガロールを拠点とするエドテックスタートアップ「Vedantu」は8月9日、デットファイナンスにて、Trifecta Capitalから130万ドルの資金調達を実施した。昨年にはシリーズBにて1100万ドルを株式にて調達している同社の累計調達額は、今回で1800万ドル規模に到達した。

Vedantuは、インドの初等教育〜中等教育(小学校〜高校)の学生に対して、オンラインの動画コンテンツ及び、ライブ授業、模擬テストコンテンツなどを提供する学習プラットホームだ。インド国内の複数のメジャーな試験に対応したコース選択をとることができる。

Webサイトによれば、これまで生徒数は約10万人、総動画再生時間は約100万時間、展開都市は約500都市、平均的な先生への評価は4.8をマークしている。さらにInc42によれば、同社は過去7カ月で月次30%の成長を継続しているという。

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Credit & Souce : CrunchBase

話題のポイント:インドのEdtech市場は活況に沸いています。Crunchbaseによれば、インド国内のEdtechスタートアップの調達額は2010年の2億ドルから、2018年は18倍の36億ドル規模となっており、大きく成長していることがわかります。インドEdtech市場における代表的な例では、すでにユニコーンとなっているByju’がいます。Byju’はVendatu同様に学習コンテンツを提供するサービスです。

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Credit & Source : Byju’

Vendatuは今後Byju’の背中を追いかける形になりますが、差別化ポイントとして、ライブ授業の有無があります。Vendatuは定期的に行われる生徒と先生の1to1の授業を通して、インタラクティブな対話による効果的な学習や生徒・親の安心の獲得、生徒のモチベーションケアなどの価値を提供することができます。

しかしByju’にはモバイルアプリがある一方でVendatuにはそれがないことや、提供コースの数が少ないことなどが問題です。そのため、今後の調達資金はそのような短所のカバーにも活用されるのではないでしょうか。Inc42によれば、新たに3000万ドルを調達するという情報も報じられています。

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