AIやロボティクスで物流の省人化・生産性向上を目指すGROUND、INCJなどから総額17.1億円を資金調達

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物流施設向け自律型協働ロボット「AMR」
Image credit: Ground

東京を拠点とするロジテック・スタートアップの GROUND は1日、直近のラウンドで17.1億円を調達したことを明らかにした。ラウンドステージは不明。INCJ がリードインベスターを務め、ソニー(Sony Innovation Fund)、サファイア・キャピタル、JA 三井リース、韓国系 VC の IMM Investment と IMM Investment Group Japan が参加した。なお、このうち INCJ は最大で10億円を出資する契約となっている。

同社は2015年4月、アスクルや楽天などで物流部門のトップを務めた宮田啓友氏により創業。これまでに岡村製作所(東証:7944)、大和ハウス工業(東証:1925)傘下のフレームワークスらと資本業務提携を締結、2017年6月には大和ハウス工業から10億円を資金調達している。今回の調達はそれに続くものだ。

GROUND に対する出資や、各社との協業・業務提携関係
Image credit: INCJ

GROUND は倉庫におけるピッキング作業を始め、物流オペレーションの最適化のために、ロボットや AI ソフトウェアを組み合わせたプラットフォームを構築している。消費者の行動を把握できる顧客データベースを元に機械学習を用い、需要予測に基づいて製造数・販売数を予測し、物流業務全体の業務効率の改善を図る。提供されるソリューションはハードウェア(ロボット)とソフトウェア(AI)の両方で構成され、一気通貫で提供可能であることが特徴。

同社は今年、在タイ日本大使館とタイ財閥大手 CP グループが共催した越境オープンイノベーションイベント「Rock Thailand」に参加し、海外における事業展開の可能性などについての示唆していた。今回調達した資金は、事業拡大に向けた人材の積極採用や育成、物流領域における新しいテクノロジーのリサーチや開発体制の強化に使うとしている。

via PR TIMES

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