台湾のiCHEF(資厨)、Facebook Rewardsと連携したPOSサービスを発表——小規模飲食店でもCRMを可能に

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Image credit: iChef

台湾に拠点を置く飲食店向け販売時点情報管理(POS)サービスプロバイダ iCHEF(資厨) が、中小規模のレストラン向けに Facebook Rewards と連携した POS サービスを発表した。

iCHEF によると、POS システムに Facebook Rewards を導入したのは同社が初めてだという。

Facebook Rewards を組み入れることにより、会計後、レシート上に専用 QR コードが自動作成されるようになる。消費者は Facebook アプリでその QR コードをスキャンするだけだ。新しい店舗に滞在している間、新しいアプリをダウンロードしたり、さまざまなポイントカードを常に携帯したり、会計時に電話番号を提示したりする必要がなくなる。

飲食店オーナー側から見ても QR コードはレシートに直接印刷されるので、ポイント還元システムのために新たな機器を導入する必要は全くないというメリットが生まれる。

また、オーナーはバックエンドシステムで還元ポイントのステータスをチェックできる。これにより、食事客との関係を効率的に維持できることにつながり、iCHEF システムを通じレストランの経営状況をより深く理解することが可能だ。

この計画は「台湾の飲食業界は多種多様」だということ、そして「ポイント還元は消費者の日常生活に深く根付いた文化」だという理解に基づいて開始された。

台湾で飲食店を開業するということは、革新的な体験を創出して競合と戦わなければならない。飲食店は新しいテクノロジーを早期に採用できる絶好の場所だが、小規模のレストランはチェーン店と比べ、POS やポイント還元システムを構築するのが困難だと iCHEF は語る。

Image credit: iChef

ここに Facebook が進出した。毎月1,900万人のアクティブユーザがアクセスする Facebook と提携し、Facebook Rewards と完全統合された POS システムを作り上げることに成功した。

iCHEF の共同設立者である Ken Chen(程開佑)氏は、次のように説明している。

現在、iCHEF は台湾で5,500軒以上のレストランで導入されています。そして、お客様をつなぎ留めるために、メンバーシップ管理に熱心な小さな飲食店を見つけました。しかし、デジタルのものとは違って紙ベースのポイントカードは捨てられることが多いのです。レストランのオーナー様とお客様の両方が持つポイント還元問題を解決するため、Facebook と協力して共同開発し、Facebook Rewards と iCHEF の POS システムを合体させました。

この新機能がローンチして以降、150軒近くの飲食店が iCHEF の新 POS システムを導入したという。

iCHEF は e27 Echelon カンファレンスの卒業生であり、Echelon 2014で「Global Brain Award」を受賞した。

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【via e27】 @E27co

【原文】

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