創業1年半で10万鉢以上販売、観葉植物D2C「Bloomscape」がミレニアル世代にウケた理由ーーシリーズAで750万ドルを調達

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ピックアップOnline Plant Shop Bloomscape Sees Green with Revolution-Led $7.5M Series A 

ニュースサマリー:観葉植物のD2Cプラットフォーマー「Bloomscape」は1日、シリーズAにて750万ドルの資金調達を実施したと発表した。リード投資家はRevolution Ventures。また、Endeavorや既存投資家に加えてD2C業界をリードするAllbirdsの共同創業者Joey Zwillinger氏、Awayの共同創業者Jen Rubio氏、Eventbriteの共同創業者Kevin Hartz氏、Harry’sの共同創業者Jeff Raider氏、Quoraの共同創業者Charlie Cheever氏、Warby Parkerの共同創業者Neil Blumenthal氏とDave Gilboa氏が同ラウンドに参加している。

同社創業者Justin Mast氏によれば、創業から16カ月で10万件以上もの観葉植物を販売した実績を持つ。現在、同プラットフォームでは90以上の植物を取り扱い、消費者のニーズや地域特性(気温など)に合わせて販売をしているという。

話題のポイント:アパレルを中心に、特に北米で勢いを増すD2C領域のスタートアップ。先日お伝えした、スーツケースD2C「Away」のようにこの背景にはミレニアル世代のパーソナライズ思考が大きく関係していると感じています。

<参考記事>

さて、今回新たにD2C領域に登場した「Bloomscape」は、同領域には珍しくミレニアル世代よりもファミリーやそれ以上の年齢層を意識したものという印象です。ではなぜ、ここまでの需要とスピード感で成長を遂げているのか。そこには「ウェルネス系スタートアップ」の台頭が大きく関係してそうです。

北米を中心にヨガや瞑想などをテクノロジーと組み合わせるスタートアップが増えつつあり、改めて個人の健康をどう管理するかが注目されていることが読み取れます。観葉植物がもたらす「自然×リラックス」性要素と上手くマッチしたということなのかもしれません。

また、実はミレニアル世代(18歳から34歳)が以外にもガーデニングに興味があるという統計データをNational Grden Associationが発表しています。同調査によれば、ガーデニング市場は2018年において523億ドルの市場規模を突破し、38%のミレニアル世代がガーデニング活動をしているとしています。(全体平均は29%)

これらを踏まえて「Bloomscape」を見ると、見事にウェルネステックとガーデニングへの興味という2つの市場を組み合わせていることが分かります。

もちろん、D2Cの形で観葉植物を販売するという形態自体は真新しいものではありません。過去にもおそらく同様サービスは存在していたと思います。彼らがどのように、テクノロジーを融合させていき次世代のスタンダードを作り上げていくか注目です。

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