
Image credit: Viva Republica
韓国の P2P 送金アプリ「Toss(토스)」を提供するスタートアップ Viva Republica(비바 리퍼블리카)は8日、香港を拠点とするエクイティ投資会社 Aspex Management をリードインベスターとして、6,400万米ドルを調達したと発表した。Viva Republica のバリュエーションは22億米ドル。
既存投資家の Kleiner Perkins、Altos Ventures、Goodwater Capital、GIC、Sequoia Capital China(紅杉資本)、Bessemer Venture Partners もこのラウンドに参加した。今回の調達を受けて、Viva Republica の累積調達額は約2億5,000万米ドルに達した。Viva Republica のスポークスパーソンが e27 に語ったところでは、調達した資金は、同社の継続的な拡大と成長に用いられる予定。本出資は、公開および非公開市場に投資する2018年設立のエクイティ投資会社 Aspex Management の最初の出資案件となる。
2015年に P2P 送金サービスとしてローンチした Toss は今や、送金はもとより、銀行やクレジットカード・デビットカード取引の閲覧のほか、クレジットスコアやローン・保険契約・さまざまな投資サービスの管理ができるダッシュボードを提供するなど、1つのアプリの中でさまざまな金融サービスが提供できるプラットフォームとなった。Toss のこれまでのダウンロード数は3,000万回以上で、登録ユーザは1,300万人以上。

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Viva Republica の CEO イ・スンガン(이승건、英語名:SG Lee)氏は、次のように述べている。
Toss が、その道のりにおける次の段階に着手すべく、さらなる勢いを得たことを本当に嬉しく思う。我々のミッションは、ユーザに、可能な限り最高の金融サービス体験を提供することだ。Toss がユーザの安全と毎日の金融生活に必要な唯一無二のサービスになれるよう最善を尽くしていく。
Toss は昨年12月、12億米ドルのバリュエーションで8,000万米ドルを調達し、韓国初のテックユニコーンとなった。
Aspex Management は、Hermes Li 氏と、アジア各地に投資実績を持つ熟練した投資チームによって設立された。長期的な可能性を秘めた大型市場に携わる産業や企業、構造変革を起こしている企業に投資しているようだ。
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