水産養殖技術を開発するウミトロン、魚群食欲解析アルゴリズム「UMITRON FAI」を開発し既存顧客への実装を開始

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「UMITRON FAI」
Image credit: Umitron

シンガポールと日本を拠点に、水産養殖技術を開発するウミトロンは14日、機械学習により、魚群の餌食い状況から食欲を解析するアルゴリズム「UMITRON FAI(Fish Appetite Index)」を開発し、既存顧客への実装を開始したことを明らかにした。海上自律型のスマート給餌機「UMITRON CELL」と連携することで、食欲解析→給餌の自動化が可能になる。養殖経営においてコストの70%を占めるとされる給餌作業を自動化を実現する。

「UMITRON FAI」
Image credit: Umitron

ウミトロンはこれまでに、生け簀に設置することで魚の遊泳行動を記録・監視・解析できる IoT デバイス「UmiGarden」を開発。モバイル環境が不安定な海上環境を考慮してエッジコンピューティングの機能も搭載し、魚群データ解析により給餌コストの最適化を目指してきた。

今年初頭には UMITRON CELL を愛媛県愛南町の水産養殖現場に導入、遠隔での餌やりなどの機能を提供してきた。今回の UMITRON FAI の開発完了により、ハードウェア・ソフトウェア両面での養殖自動化の素地が整ったことになる。

モバイルを使った遠隔でのモニタリングと給餌。
Image credit: Umitron

ウミトロンでは8月20〜22日、ノルウェー・トロンハイムで開催される水産養殖技術展示会「Aqua Nor」に参加の予定(ブース出展は無し)。また、8月21〜23日、東京ビッグサイトで開催される「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に出展の予定だ。ウミトロン では、UMITRON FAI と給餌船などの大型システムとの連携に向けて、システム連携パートナーを募集している。

via PR TIMES

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