ピックアップ:Y-Combinator Backed MyScoot Reportedly Raises $1.7M For Verified House Party Guests
ニュースサマリー:インドに本拠地を置く「MyScoot」は6月30日、シードラウンドにて170万ドルの資金調達を実施したと発表した。調達元はLightspeed India Partners、Venture Highway、Mayfield India。また、エンジェル投資家としてCREDの創業者Kunal Shah氏、OYOにてCSOを務めるManinder Gulati氏も参加している。
同社はホームパーティーやイベントのマーケットプレイスを提供。参加するには個人認証が必要で、同社では5ステップにも及ぶ個人認証で安全性向上に努めている。同社はY Combinatorが実施するアクセラレータープログラムの卒業生でもある。
話題のポイント:ホームパーティー版「Airbnb」を称するMyScoot。あらゆるイベントをオープンに、参加しやすくなる環境を目指しています。
上図は同社プラットフォーム上にて募集しているチャイティーを飲む会。場所や時間、おすすめの年齢などが情報として提供されています。着目すべきなのは、あくまでこれらのイベントは利益というよりは家という場所を通した「交流」がベースにあるという点です。
確かにホームパーティー文化が根付いている米国などでは、Facebookのイベントページを用いてポットラックパーティー等を開催することはよくあります。
また、これは特にキリスト教に見られますが、家や教会にパーティー的感覚で集まり食事会をしつつ、宗教的交流を図ることなどがあります。もちろん参加費などお金がかかることはほぼありません。「交流」が根本的なベースにあるからです。
日本においても、”ビジネス的”イベントにはFacebookがよく使われているように思えます。ただ、この様に気軽に楽しめるようなイベントを見つけることは難しく、仮にあったとしても自宅で開催するというものはあまり掲載しないかもしれません。日本において「ミートアップ」という言葉はもはやビジネスに通じることを意味しているような雰囲気な気もしていて、閉鎖的なものになっていると感じます。
そういう意味で、コーヒーやお茶のようなビジネスとは離れた趣味をきっかけに、様々な「交流」が生まれる機会を目にすることは日本では案外少ないのかもしれません。
MyScootはインドで同事業を開始し、数か月で2500名ほどが利用したそうです。また、何よりOYOが関わっていることも考えると、OYOやAirbnbのようなホスピタリティースタートアップのバリューを上げていく上で、「新天地での交流」を如何に促進するかというのは同市場にとって重要なポイントなのだと感じます。
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