3眼カメラのiPhone11 Proに常時点灯のApple Watch 5、10.2インチ版iPadなどーーAppleの新製品発表まとめ

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本稿はVentureBeatで公開されたApple関連の記事を抄訳してお送りします。

iOS13とwatchOS6は9月19日配信予定。macOS(Catalina)は10月に

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Image Credit: Apple

開発者向けにApple TV、Apple Watch、iPad、iPhoneのオペレーティングシステムのベータ版配布してから3カ月。AppleはiOS13およびwatchOS6の最終リリース日を9月19日にすると発表した。なお、iPad専用のiPad OS13については新型iPadが出荷される9月30日を予定している。

スマートフォンおよびタブレットのOSであるiOS13は、システム全体のダークモードをサポートするほか、カスタマイズ可能なMemoji、MapやHealthなどの生活を豊かにする機能、また、2つのAirPodsやPowerBeats Proを同時に接続する新たなストリーミング機能などが追加されている。

Apple TVについても新たなtvOSが配信される予定で、ホーム画面やアイコンの更新、XBOXやプレイステーションのBluetoothコントローラーとの互換性などが加わる。さらにサブスクリプションサービスであるApple ArcadeおよびApple TV +もサポートする。watchOS6では新たなウォッチフェイスが追加されるほか、ボイスメモ、電卓などのアプリが追加される。そして遂にウォッチ単体でアプリがダウンロードできるApp Storeもお目見えする。

一方、少し遅れて10月のどこかに設定されたのがmacOSだ。こちらの目玉はこれまで一つに統合されていたiTunesが個別のアプリに独立し、音楽、テレビ、ポッドキャストのサービスび分割されることになっている。

iPhone 8とXRは値下げ、7とXS(Max)はさよなら

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Image Credit: Apple

Appleは今日の発表で新たなiPhone 11およびiPhone 11 Pro、Pro Maxを発表する一方、古いモデルの整理も実施した。対象となったのはiPhone 7とiPhone XS(とMax)で、iPhone 8とiPhone XRについては最も安い価格帯のモデルを150ドル引き下げて、それぞれ499ドルと599ドルからとした。※訳者注:日本でのiPhone価格は8が52800円〜、XRが64800円〜、iPhone 11が74800円〜、11 Proが106800円〜(Maxは119800円〜)いずれも税抜き価格となってます。

iPhone 11 Proは超広角を選べる3眼レンズカメラ

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Image Credit: Apple

iPhone誕生から12年、Appleは今日、iPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxを発表した。XSの後継となる11 Pro、XS Maxの後継となる11 Pro Maxの位置付けで、それぞれ5.8インチ、6.5インチの画面サイズや正面からの風貌はそこまで大きくは変わらず、コントラストの高いOLEDスクリーンに黒いノッチ、そしてわずかなベゼルが確認できる。スペースグレー、ホワイト/シルバー、ゴールド、そして新たに加わったミッドナイトグリーンの4色で展開される。

画面は「史上最強のガラス」で覆われ、落下耐性が強化されているほか、防水だけだったXSや11と異なり、Proでは4メートルの水没に耐える耐水性を備える。

そして最も特徴的な変化が3つの異なるレンズを携えたカメラブロックだ。広角(13mm)の幅広い画角のレンズを追加することによって、広大な風景の撮影を可能にした。また、26mmと52mmの焦点距離も提供し、グループやポートレートなど、さまざまなシーンの撮影に対応できるとしている。11用に用意された暗い場所を明るく写せるナイトモードももちろん使える、

Deep Fusionは9つの異なる画像から1つの高精細な静止画を撮影するモードで、機械学習を活用している。ビデオは4K60で撮影可能になっている。バッテリーについては11 ProでXSに比較して4時間の長時間利用を実現している。さらにiPhoneでは初めてとなる、高速充電に対応した18Wの小型電源アダプターが同梱される。予約は金曜日からで出荷は9月20日を予定している。

XRの後継機種「iPhone 11」はデュアルカメラに

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Image Credit: Apple

XRの後継機となるのがiPhone11だ。ディスプレイサイズは同じ6.1インチで、画面も同じく「Liquid Retina」HDのまま据え置きとなった。前面のカメラは改善され、広角のポートレートモードとスローモーションセルフィーが利用できるようになっている。

大きな変更点はやはりリア・カメラで、単眼だったレンズは複眼に変更された。ただこれは、XSなどで採用された2Xズームとは異なり、通常の1Xと「超広角」のいずれかを切り替えられるようになっている。そして夜間でも明るく撮影できるナイトモードが追加され、いくつかの画像を自動的に組み合わせることで細部を鮮明に映し出してくれるようになった。静止画を撮影しながら高速でビデオ撮影に切り替えられるクイックビデオの機能も加わっている。

カラーバリエーションはホワイト、ブラック、レッドに加えてグリーン、パープル、イエローの6色展開とした。バッテリーはXRより1時間長く利用できるとしている。こちらもProと同じく金曜日に予約開始、20日に出荷を予定している。

Apple Watchシリーズ5はディスプレイ常時点灯可能に、シリーズ3は19800円に値下げ

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昨年発表されたApple Watchシリーズ4に続いて5を公表した。40mmと44mmのラインナップで、初めて常時オンが可能なディスプレイを備えることになった。気になるバッテリーは18時間の利用が可能で、暗くした状態から完全な明るさに自動調光してくれる。また、watchOS 6によって新たなウォッチフェイスの追加、単体でのアプリダウンロードが可能になったApp Storeなどのサポートも加わる。

ボディにはアルミニウムとスチールのモデルに加えて、チタンとセラミックの高価格帯バージョンである「Edition」が追加されている。エルメスモデルについては、ブラック・ステンレスが選択できるほか、Nike+のモデルについては、これまで同様、オリジナルのバンドとウォッチフェイスが選択できるようになっている。また、好きなバンドでウォッチをカスタマイズできる「Studio」オプションも用意された。出荷は9月20日から。

訳者注:日本での価格は全て税抜きで、シリーズ5(Nike+含む)が42800円から。エルメスモデルが133800円からで、ケースにチタン、セラミックが選べる「Edition」が82800円からとなっています。また、シリーズ3は値下げされて19800円からとなりました。

エントリーモデルのiPadは10.2インチスクリーンでスマートキーボード利用可能に

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Image Credit: Apple

第6世代のiPadから約1年半、Appleはマイナーチェンジした第7世代のiPadを発表した。これは9.7インチモデルをベースにしており、画面サイズは10.2インチにサイズアップされている。教育関係やエントリーユーザーなどが対象で、価格は329ドル(日本では32GBモデルで税別34800円〜)からとなっている。従来のエントリーモデルと異なり、スマートコネクタが追加され、スマートキーボードが使えるようになっている。9月30日に出荷予定。

via VentureBeat

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