ホール作業はおまかせの配膳ロボ「Penny(ペニー)」開発元、Bear Roboticsが3,500万ドル調達へ

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ピックアップBear Robotics is raising big bucks for robots that deliver food to restaurant patrons

ニュースサマリー:配膳ロボット「Penny」を開発・提供するロボティクス・スタートアップ「Bear Robotics」が複数の投資家らから3,580万ドルの資金調達を実施予定であると報じられた。申請された情報によれば、現時点で既に1,020万ドルほどの調達を終えている模様で、近日中にも同ラウンドが終了する見通しだ。

同社の開発する配膳ロボットは、レストラン・カフェ・フードコート・大学・カジノ・病院・ケータリングなど、様々な場所で採用されている。

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話題のポイント:Pennyの外見は、どこかSF映画『スターウォーズ』のR2-D2を想起させます。丸いフォルムとかわいい移動モーションが、レストランやカフェでお客さんの目を引くことは間違いありません。店員・スタッフにとって、肉体に負荷のかかる長時間の配膳・片付け作業を一部お任せできることは救いですし、何より導入店舗にとっては人件費削減になります。

同社CEO John Ha氏はIntelで研究者、Googleでチーム・リーダーを務めた経験があり、自身でレストランを経営していた経歴も持っています。現在はそのレストランの経営をやめ、Bear Roboticsに注力しています。Bear RoboticsはTechCrunchで、同社の創業理由について以下のようにコメントしています。

給与・労働者の供給・コスト削減などの問題に直面する飲食サービス産業の、増加するプレッシャーを解消することに取り組む

昨年、Alibabaによる半無人のロボット・レストランが話題にもなりましたが、Pennyのような新しい自動化ロボットの登場から考えると、料理を作るシェフやオーダーシステムなど、レストラン内の全てのものが自動化され、完全無人化する日は案外近いかもしれません。

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