M&Aマーケットプレイスの「BIZIT」、SBIがリードしたラウンドで1億5,000万円を調達

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日本に拠点を置く BIZIT(ビジット)は、ミドルマーケット企業やファイナンシャルアドバイザー、投資銀行家、プライベートエクイティファンド向けの世界規模のマーケットプレイスを運営している。同社は、SBI ホールディングスの子会社 SBI インベストメントが運営する SBI AI & Blockchain Fund がリードしたラウンドで1億5,000万円を調達した。

BIZIT の M&A プラットフォームでは、世界158カ国のユーザから集めた中小企業の買収関連情報が提供されている。BIZIT は日本企業から買収と投資に関するニーズを集め、同社のプラットフォーム上でセルサイドの M&A ができる機会を提供している。

Image credit: Bizit

同社の声明によると、今回新たに獲得した資金はプラットフォームのさらなる開発、ユーザエクスペリエンスの向上、ビジネス拡大に向けたマーケティング活動への投資、チームの強化に使われるという。

BIZIT は、日本企業の海外進出に対するニーズの高まりに対応すべく、東京に拠点を置く M&A 顧問会社 Tryfunds からスピンオフした企業だ。管理リソースの集中、サービス品質の向上、ビジネスの成長の後押しを行うべく設立された会社だという。

同社サービスにより、海外の現地法人を設立し、ゼロからビジネスを立ち上げるよりも短期間かつコスト効果の高い方法でビジネス拡大を図ることができる。

日本貿易振興機構(JETRO)が2017年と2018年に実施した調査によると、日本企業の約60%が国際ビジネスの機会を求めているという。金融市場のデータを提供する Refinitiv の最近のレポートでも、日本における2018年の M&A の活動規模は3,582億米ドルとなっており、前年から129%増加している。

テック系企業専門のブティック型投資銀行 SEAbridge Partners の設立者で CEO の Marcus Yeung 氏も最近、東南アジアの M&A 活動が今後活発になってくると発言している。東南アジアの中でも早い段階で設立したスタートアップは、投資家の購買意欲を誘うのに十分なほどの成長を遂げている。

Yeung 氏は次のように語っている。

すべての業界に新しい風が吹いていて、古くからある企業もスタートアップの存在に脅かされています。こうした企業が時代の先を行くためには、積極的に投資と企業買収を行って競争力を維持していく必要があります。

2018年に設立された BIZIT によると、同社のプラットフォームを利用している企業は5,000社以上にのぼり、500社以上の日本企業が海外進出に向けた M&A 取引を求めているという。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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