スマホ中毒を解決せよーー1万人が待望「SNSにアクセス不可」の新型デバイス「Light Phone II」が出荷体制へ

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Lightウェブサイト

ピックアップ:Light’s new minimalist phone is available now for $350

ニュースサマリー:米国ブルックリン拠点のスマートフォン・デバイス開発企業「Light」が、クラウドファンディング「Indigogo」にて、2つ目のプロダクトとなる「Light Phone II」の資金調達を実施。目標額を超える300万米ドルの調達に成功して出荷準備体制へと入った。今年10月には出荷される見込みで、同社ウェブサイトで予約を受け付けている。

Light Phoneは“スマホ中毒”という社会問題に対し、カウンター・パンチ的な意味合いを込められて制作された新しいスマートフォン。

特徴は大きく3つ。1つは軽量でサイズが小さいこと(クレジットカードサイズ)。2つ目にアプリストアやブラウザ、FacebookやInstagramなどのSNSへのアクセスが不可能なこと。そして3つ目にミニマリストに愛されるような落ち着いたデザイン。ディスプレイにはKindleのような電子ペーパー技術(E Ink)を用いられている点が魅力の一つとなっている。

話題のポイント:アプリストア・ブラウザが利用できないのなら、一体何ができるでしょうか。Light Phoneで利用できる機能は電話・テキストメッセージ・アラーム・メモ・音楽(Spotifyと提携)・マップ(Google MapのAPIを使用)・計算機・カレンダーなど数える程しかありません。

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これでも「Light Phone II」は、前回販売されたLight Phoneと比較すると、やや機能性を拡張した仕様となっています。

現時点で約10個ほどの機能が実装されていますが、一般的なスマホどころか、一昔前のガラケーよりも機能数は少ないと言えるでしょう。加えて以下の動画を見ていただければ分かるように、比較的モダンな機能として挙げられている音楽(Spotify)やマップ(Google Map)も一般的なアプリ画面ではなく、白黒画面に最低限の情報が表示されるだけという類を見ない設計です。

Light Phone IIの値段は350ドル(日本円換算:約3万7千円)。同社はオリジナルのキャリアを保有し、月額30ドルで米国ほぼ全土で4G回線接続可能なプランを提供するとしています。

ネット上には限定的すぎる機能に「ビジネスになるのか」という懐疑的な声も存在します。確かに、Lightがビジネスとして軌道に乗るためには、少ない機能であることを踏まえた上で、上記価格でユーザーに満足してもらう必要があります。割高だと思われてしまえばユーザーはつきません。

しかしLight Phoneというブランドには多くのファンがいるのも事実。Light Phone IIのクラウドファンディングに成功している時点で、初代モデルに対しての満足度・評判が高かった証拠と言えるでしょう。

実際にクラウドファンディングには1万人を超える投資家(購入者)が募っていました。同スマホがユーザーの手元に届き、彼らがどのような反応をするのかに注目が集まっています。

 

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