中国のEVスタートアップNIO(蔚来)、Tencent(騰訊)と自社CEOからコンバーチブルノートで2億米ドルを調達

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さまざまな問題を抱えた電気自動車メーカー Nio(蔚来)は、深刻な資金不足を解決すべく、Tencent(騰訊)からコンバーチブルノートで新たな現金を調達することになった。

重要視すべき理由:Nio は今年、販売の失速に見舞われたり大規模なリコールを行ったりしているため、主要投資家である Tencent からの今回の資金注入はまさに Nio が待ち望んでいた支援だ。

  • Nio は国内購入者向けに3年間の無利息支払いプランを提供するなど、さまざまな販売促進の施策を講じている。また、頭金なしで5年間の利息が1.29%になる支払いプランも上海で実施しているという
  • Nio 初となる大衆向けモデルES8の販売台数は12月の3,318台をピークに下降している。7月の販売台数はたったの837台で、そのうちの80%を Nio にとって2番目となる SUV モデル ES6 が占めている。

詳細情報:5日にリリースされた発表によると、Nio は2億米ドル相当の転換社債を Tencent の関連会社と Nio の CEO  William Li Bin(李斌)氏に発行し、それぞれが1億米ドルずつ受け持つことになるという。

  • また、コンバーチブルノートは2つのトランシェに等分され、1つ目のトランシェは360日で満期を迎え、米国預託株式(ADS)1株につき2.98米ドルの会社株式に転換することができるようになる。
  • 2つ目のトランシェの満期は3年で、発行日から1年経過すると ADS 1株あたり3.12米ドルで株式に転換できる。1つ目のトランシェの満期プレミアムは元本の2%、2つ目では6%となっている。
  • Nio の株価は、5日の取引終了時点で7.27%急騰して2.95米ドルに達した。

6日に Nio から TechNode(動点科技)に送られた声明によると、Tencent と Li 氏によるコンバーチブルノートの購入は、主要株主が Nio の今後の業績に期待していることの表れだという。また、今月下旬にリリースされる4半期の結果でさらなる詳細が発表されるとのことである。

背景:Nio がコンバーチブルノートで資金を調達するのは、2018年9月にニューヨーク市場に上場して以来、今回で2度目となる。

  • Nio は今年1月にコンバーチブルノートで6億5,000万米ドルを調達している。そのう ち Tencent が3,000万米ドル、もう1つの主要支援企業である Hillhouse Capital Management(高瓴資本)が500万米ドルを購入している。
  • コンバーチブルノートは利率が低いため、比較的安価に資金を調達する方法として用いられる。社債を購入した企業にとっては、コンバーチブルノートを株式に転換することで借入債務を株に変えられるという明確なメリットがある。
  • Nio の2018年度年次報告によると、12月末時点では Tencent が Nio にとって最大の法人株主で、株式保有率は13.3%になる。それに続くのが英国の投資企業 Baillie Gifford & Co(9.7%)と中国のベンチャーキャピタル企業 Hillhouse(6.2%)だ。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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