ディープラーニング向けGPUクラウド「GPU EATER」運営のPegara、シードラウンドでMIRAISEやA.L.I.らから104万米ドルを調達

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左から:Pegara CEO 市原俊亮氏、CTO 中塚晶仁氏
Image credit: Pegara

ディープラーニング向け GPU クラウド「GPU EATER」を開発・運営する Pegara は12日、シードラウンドで VC ファンドの MIRAISE、 A.L.I. Technologies(以下、A.L.I. と略す)、メルカリ創業初期メンバーの一人である胡華氏から104万米ドルを調達したことを明らかにした。Pegara は今年2月にも、MIRAISE から資金調達を行なっており、今回はそのラウンドへのフォローオンと見られる。Pegara の累積調達額は153万米ドル。

ディープラーニングプロダクトのデベロッパにとっては、高性能な GPU を搭載した AWS や Azure などの既存クラウドサービスを多用した場合、コストが非常に高くなる懸念があるが、GPU EATER ではエンタープライズ用と性能的にあまり差異の無いコンシューマ用 GPU を使い、独自技術によるクラウド構築で安価なサービス提供を実現している。

昨年3月にローンチし、NVIDIA やアイビー・リーグの一つ Brown University など顧客は40カ国300以上。ディープラーニングに関わるデータサイエンティストらが、研究論文や学会発表を控えた時期、自前のリソース(所属する大学や研究所のマシン)で演算需要を賄いきれない時に多用されているそうだ。従来主要サービスと比べ、コストを抑えつつもパフォーマンスアップを期待できるとして重宝されている。

AI・人工知能 EXPO 2019 のさくらインターネットブースで展示された GPU EATER のデモ。
「人間の年齢・性別・感情を推定するデモンストレーションアプリ」
Image credit: Pegara

Pegara に対し MIRAISE が出資している背景については本稿で言及済だが、今回のラウンドで A.L.I. が参画しているのが興味深い。ホバーバイクのドローンスタートアップとしての印象が強い A.L.I. だが、同社では高スペック GPU を搭載したマシンによる「コンピューティングパワープール事業」を行なっており、この点で Pegara との事業シナジーを見出したようだ。今年8月に日本ディープラーニング協会が主催したハッカソンには、A.L.I. と Pegara が共同で GPU 搭載サーバを供出しており、その蜜月ぶりが伺い知れる。

Pegara では、GPU EATER 基盤を活用した人工知能 API サービスの開発を進めており、グローバルチーム基準の組織を構築するため、日本内外の優秀な大学・大学院を卒業した英語話者もしくは日英バイリンガルのデータサイエンティストやエンジニアを中心に採用するという。今回調達した資金は、このデータサイエンティストやエンジニアの採用に使われる見込み。また、開発中の人工知能 API サービスは、すでに複数の国内企業と PoC を実施する方向で内定しているという。

Pegara は、Tech in Asia Tokyo 2018のピッチセッション「Arena」でファイナリストに選出、「500 Kobe Accelerator」第3期にも採択された。

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