学生向けキャリア・ビジネススキル教育サービスのTRUNK、オンラインでブートキャンプを受けられる「Workschool」をローンチ

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「Workschool」
Image credit: Trunk

キャリアやビジネススキルの習得を念頭に置いた学生向け教育サービス「TRUNK」を運営する TRUNK は2日、オンラインでブートキャンプを受けられるサービス「Workschool(ワークスクール)」をローンチした。

TRUNK ではもともと、入門コース → ブートキャンプ → 無料講座の提供とインターン → 企業への就職という一連の流れで支援サービスを提供してきたが、Workschool は、この中のブートキャンプの機能のみをスピンオフさせ、単独サービスとして提供するものだ。ログイン ID は TRUNK のものが共有でき(シングルサインオン)、ユーザは TRUNK と Workschool の両方、または、どちらか一方を単独で利用可能だ。

左から3つ目「ブートキャンプ」のファンクションがスピンオフし、
Workschool としてオンラインで利用できる。
Image credit: Trunk

TRUNK では、同社が持つ「教育は本来無料で提供されるべきもの」という信念から、学生には完全無料でサービスが提供されている。TRUNK が提供するサービスは、学生がインターンに受かるところまでスキルアップ支援することを一つの目安にしているが、一方で企業がインターンに求める内容も少しずつ変化しているのだという。

インターンには有給のものと無給のものがあるが、最近は、企業側もネガティブな評価を受ける可能性を排除したくて、インターンに時給を支払うところが増えている。そうすると、時給を払う以上、(アルバイトと同じく)最低限のレベルの仕事はこなせることを求めるようになってきた。プログラマのインターンであれば、ちょっとしたくらいのプログラムは書いてほしい……といった具合に。(CTO 布田隆介氏)

すなわち、以前に増して座学だけではダメで、会得した知識の実用力が求められるようになっており、ブートキャンプの重要性がより高まってきたというわけだ。「教育のエコシステム」を形成する意図もあって、このブートキャンプは TRUNK 単体ではなく、TRUNK に参加するパートナー企業も社内の人材を拠出する形で運営されてきた。「知見やリソースが十分に蓄積されてきたこともあり、より広い層の学生に機会を提供できるようになった」と、プロダクトオーナーの川崎暑士氏(TRUNK テックリード)は Workschool ローンチの背景を語ってくれた。

学生だけでなく、U-29 にまで対象を広げる

左から:プロダクトオーナーの川崎暑士氏(TRUNK テックリード)、布田隆介氏(TRUNK CTO)
Image credit: Masaru Ikeda

Workschool の発表とあわせ、TRUNK は対象ユーザを学生のみならず、U-29(29歳未満)にまで広げることを明らかにした。学生ではないものの、20代で職業を経験していなかった人、アルバイトで生活して定職に就いていなかった人、そして、異業種から IT やビジネスマネジメント業界に入りたい人など、さまざまなニーズを取り込み、就職をフォローアップしていくのが狙いだ。

事業形態は異なるが、カリキュラムを提示しユーザに自助的に学習してもらいジョブチェンジを促す、という点では、フランスの連続起業家・投資家の Xavier Niel 氏がパリやシリコンバレーで展開する学校 Ecole 42 などにも似た印象を受ける。中国などでは、IT 大手企業などが将来の人材確保のために自ら大学を開設するケースも少なくない。そして労働人口が逼迫する日本でもやはり、エンジニアやビジネスパーソンを育てる需要は高く、TRUNK や Workschool に対する期待も大きい。

人材は育てるところからやらないといけない。そこに共感してくれる会社とやっていく。(布田氏)

Workschool が提供するコースの一覧(2019年9月2日現在)
Image credit: Trunk

TRUNK には現在40社のパートナーがいるが、そのうち、どの程度の企業が Workschool にカリキュラムを提供・協業するかは未定。ただ、Workschool を使うことで、既存の TRUNK よりも応募の間口が広がり、ブートキャンプのプログラム提供が効率化されることから、今後、多くが参加することが期待されるとのことだ。

最新技術を使ったツールの開発に加え、「参加者への(開発のための)サーバ環境の提供、IT 以外にも営業・マーケティングなど総合職全般のカリキュラムを提供できるようにしたい」と、布田氏や川崎氏の Workschool の将来に向けた夢は大きい。

TRUNK は2014年10月に創業、今年3月には人材大手のディップ(東証:2379)が TRUNK を関連会社化した。布田氏は、ソフトウェア系特化ファンドの MIRAISE の CTO も務めている

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