水質判定AI「DeepLiquid」開発のAnyTech、プラント大手JFEエンジニアリングが買収

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左から:JFE エンジニアリング社長の大下元氏、AnyTech 代表取締役の島本佳紀氏
Image credit: AnyTech

水質判定AI「DeepLiquid」を開発する AnyTech は11日、プラント大手 JFE エンジニアリングにより買収されたことを発表した。これは JFE エンジニアリングが3日、AnyTech の全株式取得を明らかにしていたものを、AnyTech が追認したもの。両社共に買収金額を開示していないが、日経報道によれば数億円とみられる。一方、JFE エンジニアリングは、10月中に100億円規模の CVC を設立することを明らかにしている。

DeepLiquid は、流体力学を応用した Liquid Texture Mining により、液体の揺らぎの変化から異常状態を検出する AI。水処理施設などでは、水が汚染されたことを検出するために多くの化学センサーが設置されているが、化学センサーの整備には時間とコストがかかり、また精度も不安定であることから、目視のために監視員が巡回しているのが現状。一方でこの監視員は求人難やコストの問題から常に不足しているが、DeepLiquid の導入でこのプロセスが自動化できる可能性がある。

IVS 2019 Summer in Kobe の Launchpad でピッチする AnyTech 代表取締役の島本佳紀氏
Image credit: Masaru Ikeda

DeepLiquid の他のユースケースとしては、製鉄溶解時のノロとり(不純物除去)課程の効率化、唐揚げの揚げ上がりタイミングの見極めなどさまざま。単一のアルゴリズムでデータを入れ替えるだけで多分野に応用が可能で、資源、生物、化学分野をターゲットに据えている。カメラ台数に応じた月額料金モデルを採用しており、今年初めのリリースからの4ヶ月で売上1億円を突破している。

同社は AI 特化アクセラレータの Zeroth 第4期から輩出。今年7月に開催された IVS 2019 Summer in 神戸のピッチコンペティション「LaunchPad」で2位の座を獲得した。同社のこれまでの資金調達金額については明らかになっていない。

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