人生の目的を明確にできるコーチングの「mento(メント)」、TLMらが出資ーーメルカリでの研修利用も

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ウゴク代表取締役の木村憲仁氏

ニュースサマリ:コーチングのマッチング「mento(メント)」を提供するウゴクは10月3日、エンジェルラウンドでの資金調達を公表した。第三者割当増資によるもので、引受先となったのはTLMと複数個人。個人として氏名が公表されているのはアカツキCOOの香田哲朗氏。調達した資金は4000万円で出資の比率など詳細は非公開。同社はこれに合わせてmentoの正式公開も伝えている。

mentoはビジネスやキャリア、人間関係などで悩みを抱える人に、専門のトレーニングを受けたプロコーチをマッチングするプラットフォーム。コーチの質問に答えていくことで自分の理想や価値観について内省し、目標を明確にすることで自身の行動に変化を与える効果が期待できる。

ウゴクで水準をチェックしたコーチが登録されており、そのレベルによって1回の利用料金は5000円から4万円にランク分けされている。ウゴクはここから手数料を徴収するモデル。β版提供時には数百人が参加しており、社会人6年から10年目の社会的に転機を迎える層の利用が最も多い。

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法人向けにも提供をしており、メルカリではマネージャーや執行役員を対象としたリーダーシップ開発、1on1のコミュニケーションアプローチ研修などの試験導入もはじまっている。ウゴクの設立は2018年2月。代表取締役の木村憲仁氏はリクルートでキャリアをスタートさせ、2019年5月からパーソナルコーチングのサービスを手がけた。

話題のポイント:今回出資したTLM代表パートナーの木暮圭佑さんは、投資先への愛に溢れる方で有名なのですが、中でも特に思い入れが強いとご紹介いただいたのがこのウゴクの木村さんでした。二人三脚で酒に飲まれながらこのサービスアイデアを作ってきたそうです。

今、世の中のビジネスシーンはさまざまな要因で(特に東京は、かもしれませんが)アンバランスな環境が増えていると認識しています。終身雇用の神話崩壊、働き方改革の推進など「就活から定年まで働き切る」みたいな昭和伝説はほぼありえない状態になっています。

ここで困るのが人生のモノサシみたいなガイドの存在で、これまで「カイシャ」という機能が担ってくれた「とりあえずしんどいけど朝行って夕方帰ったらお給金もらえる」「あの上司みたいなキャリアパスを目指したれ」といった指針みたいなものが揺らいでいるんですよね。転職はもう前提だし、昨日の上司は明日の部下、みたいな人生が広がっているわけです。

コーチングというサービスは私は使ったことがないのですが、起業すると結構多くの多種多様な経験を持ったメンター的な人にいろいろ教わることができます。木村さんとお話するに、こういった社会人における「メンターのアウトソース」的なサービス観が近いのかもしれません。ちなみに米国ではBetterupというベンチマークがあって日本円で160億円ぐらいの調達に成功しています。

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Betterupウェブサイト

具体的にコーチングは国家資格のようなバッジはないのですが、国際的なルールがあって「GROWモデル」というものが一般的だそうです。ゴールやリソース、オプション(人生の選択)ウィルといった項目を設定し、内省を促すように質問して回答を引き出す、というものです。正確な数字はわからないそうですが、国内にはこういったスキルを専門の学校で取得したプロコーチがおおよそ1万人ぐらいいるのでは、というお話でした。

一般のユーザー向けというよりは、メルカリで試験導入されているようなビジネス研修のモデルがわかりやすいですね。特に採用や組織の課題は最もホットな話題ですし、離職率の低下や入社後のパフォーマンス計測などの具体的なソリューションとしてニーズが出てきそう。今後の課題はマッチングの「にわとりたまご」問題で、コーチとクライアントのバランスが綺麗にいくかどうか、そのあたりでしょうか。次のニュースに期待したいと思います。

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