シンガポールのデジタル証券発行・取引プラットフォーム「iSTOX」、シリーズAラウンドでタイの投資銀行大手KKPなどから資金調達

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デジタル化された証券の発行および取引を手掛ける資本市場向けプラットフォーム iSTOX が、タイの著名な投資銀行である Kiatnakin Phatra Financial Group(KKP)がリード投資家を務めたシリーズ A ラウンドをクローズした。同ラウンドは KKP の資本市場部門 Phatra Capital Plc.によって実施された。調達額は非公表となっている。

iSTOX は ICHX Tech が設立・運営を行い、シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行に相当)の FinTech Regulatory Sandbox 内で活動している。2019年の第4四半期までにデジタル証券の発行を開始し、すぐ取引を開始する予定である。フレキシブルで低価格、そして包括的な特性を生かし、これまで利用できなかった従来にない投資オプションを提供していく。また、独自のブロックチェーンとスマートコントラクト技術を駆使し、仲介者を無くすことでコストを削減し、透明性を高め、ユーザの選択肢を増やす。

KKP はタイの大手投資銀行であり、強力なコーポレートファイナンスフランチャイズと機関および富裕層の投資家を擁する。KKP の CEO であり、新たに任命された ICHX の取締役である Aphinant Klewpatinond 氏は、以下のように語った。

証券のデジタル化は、バリューチェーンの再仲介化、そして従来の資本市場ではまだ利用できないソリューションを提供する上で非常に重要なことです。この提携により、資金調達と投資両方の観点からカスタマイズされた多くのサービスをクライアントに提供できるようになります。

iSTOX の共同設立者であり、最高戦略責任者(CSO)である Darius Liu 氏は、以下のように述べている。

iSTOX と KKP は、資産のデジタル化がもたらすメリットについての理解を深めてもらうため、マーケット教育や支援活動計画においても今後協力していきます。

デジタル証券エコシステムをさらに強化し、エコシステムサポートを提供するために、iSTOX は世界的に著名である法律事務所 Allen&Overy、大手監査会社 PwC と Deloitte、一流コーポレートファイナンスアドバイザーである SAC Capital、RHT Capital の計5社と新たにパートナーシップを結んだ。 また、シンガポール取引所(SGX)や Heliconia Capital Management からも支援を受けている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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