リファラル採用支援プラットフォーム運営のリフカム、スタートアップ向け特化の「Refcome Teams(リフカムチームズ)」をローンチ

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リファラル採用を支援するプラットフォーム「Refcome(リフカム)」を運営するリフカムは16日、スタートアップ向けに特化した新たなサービス「Refcome Teams(リフカムチームズ)」をローンチした。Refcome Teams の開発にあたっては、メルカリで人事を担当する石黒卓弥氏と、個人投資家として複数のスタートアップに出資する ReBoost の河合聡一郎氏がパートナーとして協力。また、河合氏はリフカムに出資したことも明らかになった。

リフカム CEO の清水巧氏によれば、Refcome はローンチ当初、メガベンチャーに多く使われることを想定していたものの、実際には、スタートアップは言うまでもなく、外食産業や飲食業のパートタイマーやアルバイトのリファラル採用に使われることも多いのだという。一方で、スタートアップにおいては、そもそもリファラル採用の対象となるターゲット人材の数が、時間の流れと共に鈍化する傾向があることを清水氏は痛感。

スタートアップの場合は特に、リファラル採用のために「友人や知人を紹介してください」とお願いしてみても、社員の皆は、自分が口説けそうな人、今すぐ転職しそうな人にしか声をかけない傾向がある。つまり潜在的な転職層が拾えていなかった。

リフカムの中でも、潜在的な転職層にアプローチできていなかった昨年までは34人(リフカムの社員一人当たりの紹介人数1.3人)にしかアプローチできていなかったが、それを今年から潜在層にまで広げたら248人(リフカムの社員一人当たりの紹介人数9.9人)にまでアプローチできた。

その248人のうち、アプローチを続けたら4人がリフカムに転職してくれた。でもさらに、Facebook や Eight など公開されている情報でリフカムへの潜在的な転職層248人のその後を追ったところ、なんと34人が転職していたことがわかった。この34人を拾えないかと考えたのが Refcome Teams だ。

スタートアップにとって、リファラル採用の成否が現れるのは社員20〜30名あたりの規模から。ちょうど、会社が成長して人事部が生まれるあたり。この頃に、経営陣がリーダーシップを発揮して、人事部の有無に関係なく、全社一丸となって採用に注力するカルチャーを作り出せるか、あるいは、採用を人事部に丸投げしてしまうかによって、明暗が大きく分かれてしまう。

そこで Refcome Teams では、潜在的な転職層のトスアップのみを社員に委ね、その後のフォローアップはマネージャーが、そして、クロージングは経営陣が担当、ターゲットとする人材毎の進捗管理を全社的にチームで行えるようになっている。導入にあたっても、Sequoia Capital が実践するリファラル採用の活性化メソッド「メモリーパレス」にヒントを得て、導入先でリフカムがワークショップを行い、社内での使い方をアドバイスするという。

Refcome Teams は3ヶ月ほど前にクローズドβとしてスタートし、既に Fringe81、タイミー、ZEALS、Spready といった有名スタートアップが導入している。今後、各社やリフカムでの運用実績を見ながら機能改善を続け、スタートアップ向けとそれ以外の企業向けとで、「Refcome」および「Refcome Teams」とプロダクトラインを二分していく計画だ。

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