Uber、ペットと一緒に乗車できる「Uber Pet」をアメリカでローンチ

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Uber Pet

Uber は現在、アメリカで新サービス「Uber Pet」の試験運用を行っている。このサービスで利用者は、ペットの同乗を事前に許可してくれるドライバーをリクエストすることができる。

10月第1週に導入したオンデマンド求人プラットフォーム Uber Works など、Uber が最近手掛けるその他の事業拡大と比較すると、Uber Pet は単なる追加アップデートのように見えるかもしれない。しかし、全世帯の36%が犬を飼っている同国のペット業界の規模を考慮すると、同サービスは実に理にかなっていると言える。つまり、多くの人にとって移動に関する摩擦問題をかなり回避することができる。

これまでの同社のペット規約では、「ドライバーは視覚障害などを持つ人を手助けするために訓練された介助犬を受け入れる」ことを求めている。それとは別に、乗客のペットを車内に受け入れるかどうかは、ドライバーの裁量に委ねられている。そのため、Uber は前もってドライバーにコンタクトを取り、動物も同乗する旨を知らせることを乗客に推奨していた。

Uber Pet

Uber Pet で同社は乗客とドライバー間のペット輸送に関するコミュニケーションの円滑化を実現させようとしている。

実のところ、ブラジル、メキシコを含む南米諸国や一部のアジア市場では、アメリカより先に Uber Pet を利用できていた。2017年、シンガポールでもローンチしたものの、翌年地元の配車サービス大手 Grab によって Uber の東南アジア事業が買収された。その際、ペットに特化したサービスは合併により消滅してしまったようだ。

現在、同社はアメリカという世界最大の市場に同サービスを進出する準備を進めている。

サービス開始は10月16日。まずはオースティン、デンバー、ナッシュビル、ミネアポリス・セントポール、フィラデルフィア、フェニックス、タンパ湾から事業を展開していく。同日以降、Uber の配車アプリ内で Uber Pet オプションが追加されるという。そのボタンをタップすることで、ペットにかかる追加料金の支払いに同意することとなる。価格は都市によって異なり、3〜5米ドル。

同社によると、その追加料金のほとんどはドライバーの懐に入り、ペット乗車を積極的に受け入れる十分なインセンティブになるという。ドライバー側はデフォルトでペットの乗車を受け入れることを選択されているが、アプリの設定メニューから解除することが可能だ。

注目すべき点は、Uber Pet が開始しても前述のペット規約には何も影響がないということである。引き続きドライバー側は、追加料金なしですべての介助犬を車内に乗せるよう求められる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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