
米Amazonは2019年第3四半期の決算報告書を公開し、収益700億ドル、純利益21億ドルを計上した。1株当たり利益を4.23ドルとしている。
昨年Q3における決算は下記の通り。
- 収益:566億ドル
- 純利益:29憶ドル
- 1株当たり利益:5.75ドル
北米における売上は24%上昇して426億ドル、またグローバル市場における売上も18%向上して183億ドルを計上した。決算公開前の段階で約680億ドルの総売り上げ、1株当たり利益を4.62ドルと予想されていた。最終的な売上自体は予想を上回る結果となったが、1株ごとの売り上げは予想に反して伸びがなかったことが分かる。
株価は決算公開後に1%の上昇を見せたものの、1時間後には7%落ち込む結果となった。Amazonは次期第4四半期における売り上げ予想を800億ドルから865億ドルと見込んでいる。
AWS、サブスク、その他
Amazonの売上を支えるAWSは、第3四半期に35%売上を伸ばし90億ドルに達した。しかし同年第2四半期よりAWSの成長率は減少傾向にあることも着目すべきだろう。第2四半期におけるAWSの成長率は37%に留まっており、これは同社がAWSの数値を公開しはじめ初めて40%を切ったタイミングであった。この点、AWSの成長スピードは留まりつつあるといえるが、未だ同社全体の売上13%をAWSは占めている。
また、サブスクリプションモデルでもAmazonは成功を収めている。Amazon Primeを軸として、Whole Foodsとサービス連携を図るなどしてサブスクリプションモデルで横展開を始めている。第3四半期では34%の成長率を見せ、50億ドルを売り上げている。
加えて、ビッグデータ・マシーンラーニングを利用した広告ビジネスも同社収益を伸ばしている要因となっている。同期では44%の成長率を記録し、36億ドルの売り上げをあげている。
プライムデー・IoT (Alexa)
「プライム会員にとって、プライムデーが最高な日になるよう最大限にサービスを提供します」ーーそう語るのはCEOのジェフ・ベゾス氏だ。第3四半期において成長率は多少減少を見せたものの、ベゾス氏が第2四半期の決算報告書でも語っているように、同社にとってプライムデーが重要なセクターであることに間違いはない。
今年のプライムデーを振り返ると、なんと昨年のブラックフライデーとサイバーマンデー2つのキャンペーンを合わせた売上高を超えていたことが判明している。
最後に、アマゾンにとってIoTデバイスも徐々に重要セクターの一つとなりつつある。9月の製品発表会でもEcho Studio、Glow、Echo Flex、oven、Echo Framesや、Alexaへの様々なアップデートなどを実施している。
ただ、幾度となく同社によるIoTデバイスなどのハードウェア関連プレスリリースは目にするものの、決算資料に記載されるまでの規模に到達はしていない。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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