シンガポールの海運大手Eastern Pacific Shipping、Techstarsと海洋特化アクセラレータをローンチ——第1期には、世界各国から9チームを採択

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CC0 Public Domain
Image credit: Pixaway

シンガポールに拠点を置く船舶管理会社 Eastern Pacific Shipping は、「Eastern Pacific Accelerator powered by Techstars」をローンチし、第1期にシンガポール、デンマーク、イギリス、アメリカからスタートアップ9社を迎えた。

シンガポール最大の海運会社として知られる同社は、世界中から寄せられた数百件に及ぶ応募から第1期に採択されたスタートアップ9社も発表された。スタートアップ各社の技術を試し、彼らの事業を加速すべく密接に協業することになる、Eastern Pacific Shipping の運用現場、技術、商業、IT、船員、経営チームからの情報や検討内容をもとに第1期に参加するチームが採択された。

Eastern Pacific Accelerator powered by Techstars は、デジタルやテクノロジーを中心としたソリューションを、海運や海洋業界が直面する問題に取り込むことを目指している。スタートアップ9社は2019年11月から、シンガポールの Eastern Pacific Shipping 本社で R&D、メンターシップ、協業の3ヶ月プログラムに参加する。

スタートアップ9社は、シンガポール、デンマーク、イギリス、アメリカから参加。そのうちデンマークの C-Log は最近グローバル本社をシンガポールに移転し、また、アメリカ拠点の Volteo はシンガポール企業として Volteo Maritime を分社化した。Nautilus Labs は本社をニューヨークに置いたまま、シンガポールに恒常的なオフィスを設立準備中だ。

Eastern Pacific Shipping のオープンイノベーション責任者 Gil Ofer 氏は次のように述べている。

特に急速にデジタル化する社会と世界貿易の増加に伴い、海運業界を前進させる技術が必要であると考えている。つまり、海運業界は、燃料消費、運航効率、船舶性能、船員の海上生活の改善などの問題を解決するために革新する必要があるわけだ。我々は Eastern Pacific Accelerator powered by Techstars でそれを行う。

Eastern Pacific Shipping は、参加スタートアップの製品開発を加速する、業界プレーヤーへの深いネットワーク、リアル世界のデータ、経験豊富な海洋エキスパートから見た運用上の洞察にアクセスを提供する。

国際海運会議所(ICS)によると、世界の海運・海洋業界は成長を続けており、船舶5万隻以上と船員100万人以上によって、全世界の貨物の約90%を占めている。一方、国連貿易開発会議(UNCTAD)は、2018年から2023年の間に世界の海上貿易の量が3.8%増加すると予測している。そんな成長予測値は裏腹に、海運業界は競争力と成長維持に必要な、実証されたイノベーションで解決可能な多くの重要問題に引き続き直面している。

Eastern Pacific Shipping のチーフイノベーションオフィサー Claus Nehmzow 氏は、次のようにコメントした。

持続可能性、二酸化炭素排出量の削減、船員の精神的および肉体的健康などの問題は、もはや見逃すことはできない。今日の海洋業界におけるこれらの問題にアクセラレータを通じて対処し、業界に対して問題を解決するためのテクノロジーファーストのアプローチを促すことが目標だ。

3ヶ月に及ぶプログラムでは、スタートアップは業界エキスパートから実践的な指導を受け、Eastern Pacific Shipping の運用データにアクセスし、150隻以上ある同社のさまざまな船舶にテクノロジーを展開する機会を得る。このプログラムでは、起業家に対し、Techstars のメンター、投資家、パートナーのネットワークへのアクセスも提供する。

第1期は、2020年2月に開かれるデモデイで幕を閉じる。デモデイでは、起業家らがトップ投資家、多国籍企業、政府パートナーなどエコシステムプレーヤーらピッチする予定だ。

【via e27】 @E27co

【原文】

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