中国・杭州市政府、失敗した起業家を救う「スタートアップ保険」をローンチ

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杭州市政府の建物
Image credit: 百度百科

中国東部の杭州市の自治体政府は、起業家が開発費用を償却したり、その事業が終了した場合に生活費を保証したりする「スタートアップ保険」の提供を始める。

重要視すべき理由:過去3年間、中国の都市は若い教育を受けた才能をめぐって競争してきた。

  • 地方自治体の中には研究開発(R&D)保険を提供しているところもあるが、杭州市の保険は包括的なメリットを備えた初の保険イニシアチブの一つだ。
余杭区政府の発表
Image credit: 余杭区政府

詳細情報:杭州市の余杭区政府、中国政府が所有する保険会社複数の浙江(杭州市のある省)支店、PICC(中国人民保険)、CPIC(中国太平洋保険)は11日、このプログラムを立ち上げた。現在は地域レベルのイニシアティブだが、議員らは以前、スタートアップ保険について議論していたことがある。

  • スタートアップ保険には3つの種類がある。R&D 費用を最大1,000万人民元(約1.5億円)補償するもの。起業家の生活費を最大3万人民元(約46.3万円)補償するもの。特定の理由により失敗した研究プロジェクトの損失を最大1,000万人民元(約1.5億円)補償するものだ。
  • 保険詐欺への懸念を表面している評論家もいて、破産法を研究するライデン大学の博士候補 Guo Shuai 氏は、誰が正直に申告しているかを見極めるのは難しいと語った。

中国の破産法は、債権者を中心に据えたものだ。(Guo Shuai 氏)

背景:企業破産法は現在、中小企業やスタートアップに特別な扱いを拡張していない。破産規制は必ずしも起業家を思いとどまらせるものではないが、スタートアップ保険や起業のプロセスを速くしたり安くしたりすることは、重要なインセンティブになる可能性がある、と Guo は説明した。

  • 政府が主導する他のスタートアップインセンティブイニシアチブには、居住地へのアクセス合理化、住宅補助金、ビジネスを始める人々のための優遇政策がある。
  • このイニシアチブは、銀行と保険会社に起業関連の問題を促進するよう求める国の方針と一致しています。李克強首相によるイノベーション促進の下、2015年に公開されたガイドライン文書(中国語)は、イノベーションをサポートするために、より多くの融資パイロット、保証付きローンの改善、保険事業の新製品の開発を明示的に求めている。
  • 業界関係者は、中国にも破産法の半分は存在するという。国家レベルでの個人破産法は存在しないため、企業は法人破産規制のもとで精算が可能だが、個人は生涯責任を負うことになる。
  • 地方における裁判所判決は、国家レベルでの個人破産法のあり方を示唆しているかもしれない。(浙江省の)温州中級人民法院(地方裁判所に相当)は、個人の責任の期限を設定し、債務者が一定の資金を貯めるまで借金の支払を止めることができるとの判決を出した。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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