マネーフォワード(東証:3994)は11日、SaaS 比較サイトの「BOXIL(ボクシル)」やインサイドセールス支援の「BALES(ベイルズ)」などを運営するスマートキャンプを子会社化すると発表した。マネーフォワードが、既存株主からスマートキャンプの株式72.3%を約20億円で取得する。設立から5年半を経て、スマートキャンプはマネーフォワードグループ入りする形でイグジットを迎えた。
スマートキャンプは2014年6月の設立。Incubate Camp 7th や 8th に参加する中で、以前のサービス「SKET」からピボットを図り、2015年5月に BOXIL が生まれた。2019年10月末現在、アクセス数は月間1,000万ページビュー以上、会員を12万人以上集め、月間3万件以上の潜在顧客誘導を行う SaaS ユーザと SaaS プロバイダのマッチングプラットフォームに成長している。
2017年9月には、SaaS プロバイダ向けにインサイドセールスをアウトソーシングできる BALES をローンチ。今年8月には、インサイドセールス特化型顧客管理 SaaS 「Biscuet(ビスケット)」をローンチしている。これらのサービスを通じて、100サービス超の SaaS プロバイダに商談創出を支援している。
一方、マネーフォワードは2017年11月にクラウド型自動記帳サービス「STREAMED」を提供するクラビスを買収、昨年7月に経営分析クラウド「Manageboard(マネージボード)」を提供するナレッジラボを買収するなど、概ね1年に1社程度のペースでスタートアップを買収し事業領域を拡大してきた。
今回の連結子会社化により、マネーフォワードでは、スマートキャンプが持つマーケティングノウハウを活用したマネーフォワードシリーズの新規顧客獲得の加速、スマートキャンプではマネーフォワードのネットワーク及び顧客基盤を活用した BOXIL・BALES・Biscuet の利用者拡大を目指すとしている。
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する