Webシステムを画面上でガイドするテックタッチ、あいおいニッセイ同和が導入へ——本社から着手し、来年には全営業所に

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TechTouch

<12日11時更新> タイトル中の「代理店」の表現を「営業所」に変更しました。

企業内の Web システムに画面上で操作ガイダンスを簡単に追加できるサービス「テックタッチ」が、あいおいニッセイ同和損害保険に導入されることが決定したと、開発元のテックタッチが発表した。あいおいニッセイ同和では本社で導入を開始し、来年4月の全店展開を目指すとしている。あいおいニッセイ同和では、テックタッチの導入をデジタルトランスフォーメーションの一環と位置付けており、作業時間や問合わせの大幅削減など業務効率化に繋がることを期待している。

テックタッチは、Web ブラウザ側にはプラグイン、サーバ側には js を導入することで既存の Web システムに説明ガイダンスをオーバレイできるサービス。サーバ側にコードを入れて完結する(ブラウザ側にプラグインを入れない)運用も可能で、Internet Explorer、FireFox、Google Chrome に対応する。日本のエンタープライズユーザを意識して、クラウド運用のみならず、オンプレミス環境にもサービスを提供できるのが特徴だ。

テックタッチは、投資銀行やユナイテッドでアプリ事業などに携わった井無田仲氏らにより2018年に設立。今年2月のクローズドリリース、5月のオープンリリースを経て、今年9月にはシードラウンドでアーキタイプベンチャーズ、DNX Ventures、エンジェル投資家6人から合計1億2,000万円を調達していた。その際には、銀行、生命保険会社、損害保険会社、1万人規模のメーカーなどでトライアル運用が始まっていることを明らかにしていた。今回はそのうちの一社が、正式に本格導入を表明したことになる。

井無田氏によれば、テックタッチと同様のサービスは欧米を中心に20社ほど存在し、なかでもベンチマークとしているのは Fortune500 の30%、1,000社以上が導入しているとされる Walkme だ。Walkme は昨年9月のシリーズ F ラウンドでユニコーン入りを果たしている。ただ、Walkke が特定の Web システムを使いやすくするという思想を持つのに対し、テックタッチは汎用的にすべてのシステムを使いやすくするといいう視点に立って開発しているという。

あいおいニッセイ同和は当初、保険料を計算する複雑なシステムにテックタッチを導入する予定。本社での導入から着手するが、全国に展開する代理店営業所の中にはインターフェイスが進化していく Web システムに慣れていない人も少なくなく、本社からのマニュアルや電話などによるサポートでは限界があるため、テックタッチの導入に至ったとみられる。本社にとっては、システムの使い方に関わる問合せを減らせる可能性があり、データの整合性や名寄せなどにも一定の効果が見込まれ、全社的な業務効率の向上が期待できる。

<参考文献>