アジア太平洋の島々や非都市部に広帯域インターネットを提供する衛星スタートアップKacific、アジア開発銀らから1億6,000万ドルをデット調達

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シンガポールの Kacific Broadband Satellites Group は、非都市部にインターネットを提供しようとする衛星オペレーターだ。同社はアジア開発銀行(ADB)やイギリスの信用保証会社 GuarantCo などの金融機関グループから1億6,000万米ドルの長期信用枠を確保したと発表した。

Kacific 1 からの電波を受けて動作する衛星インターネットシステム「FlexVNO」。
同社初の衛星「Kacific 1」は、Space X のロケット「Falcon 9」を使う12月18日打ち上げ予定。
Image credit: Kacific

声明によれば、この契約により、Kacific は、同社の衛星「Kacific1」の建設、関連インフラ、打ち上げコストの資金に使用される短期ローンを返済できるとしている。

2013年に設立された Kacific は、来年初頭に Kacific1 の運営に先立ちサービスに登録した25ヵ国にいる多数の顧客が資金調達を支えていると述べている。同社の最初の衛星は、特に太平洋の非都市部と、インドネシアやフィリピンなどの東南アジアの大きな島国に焦点を当てている。

人口820万人のパプアニューギニアで、インターネットを使えているのは11%に過ぎない。
Kacific は残りの人々にアクセス手段を提供する。
Image credit: Kacific

ADB からの資金調達には、銀行からの融資と、ADB の協調融資手段の一つである Leading Asia の「Private Infrastructure Fund」からの並行融資が含まれる。一方、 Private Infrastructure Development Group 傘下のGuarantCo は、ヨーロッパの民間機関投資家に5,000万米ドルの部分的信用保証を提供する。

GuarantCo、ADB、民間投資家からの支援は、Kacific1 の打ち上げ後、Kacific がシームレスに運用モードに移行できるようにする長期的な確実性を提供する上で極めて重要だ。(Kacific 共同創業者兼 CEO の Christian Patouraux 氏)

声明によると、Kacific の高出力衛星はマルチビーム宇宙通信と地上技術を使用。この分野には、昨年末に Wavemaker Partners と Seeds Capital がリードしたシードラウンドで180万米ドル以上を調達したシンガポールスタートアップ Transcelestial などがいる。

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【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】