Netflixの地域別業績、アジア太平洋が売上高と加入者で最大の伸び

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Photo by John-Mark Smith on Pexels.com

米ストリーミング大手「Netflix」の過去3年における売上高と加入者で、最大の伸び率を示したのはアジア太平洋地域だったことがわかった。12月16日に証券取引委員会に提出された報告書により判明した。同社が地域別の加入者数を公表するのは、これが初めてである。

アジア太平洋地域の売上高は多くないものの、2017年第3四半期末から2019年第3四半期末にかけて153%増加し、3億8,200万ドルとなった。加入者数も148%増の1,450万人に達した。北米地域の増収率は57%にとどまったものの、売上高規模26億ドルを有する最大の市場である。加入者数は18%増の6,710万人。

アメリカの動画ストリーミング市場では、Disney+やApple TV+などが参入するほか、HBO MaxやPeacockが配信を予定するなど競争が激しくなりつつある。Netflixは国際事業の拡大に向け、現地ユーザを増やそうと現地語によるコンテンツの買取、制作も行っている。

たとえば現地特有コンテンツの買取、開発をすることによりインド進出を果たした。レポートによると、2018年には、同社初となるオリジナルのヒンドゥー語シリーズ「Sacred Games」の配信を開始し、120万の加入者獲得につなげた。

中国での戦略は、現地語による番組の放映権獲得と、オリジナルコンテンツの制作である。だが、中国では規制の壁があり、配信には至っていない。アジア太平洋地域では、動画ストリーミングサービスに対する関心がますます高まっている。レポートによると、同地域の動画業界では今年、広告や加入料で前年比24%増となる270億ドルの収入をあげた。

アジア太平洋地域以外の売上高をみると、ヨーロッパ、中近東、アフリカ地域が前年同期比105%増の14億米ドル、ラテンアメリカ地域は71%増の7億4,100万米ドルだった。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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