既存のヘリを自動飛行化するSkyryse、1300万ドルを調達

SHARE:

自動飛行プラットフォーム「Flight Stack」を開発するSkyriseは17日、1,300万ドルの資金調達を公表した。カリフォルニア州ホーソンにある本社近くで、同社初となる無人操縦飛行の実証実験映像を公開している。調達した資金は、Flight Stackの開発のために使用される。

Skyryseは、初期の医療緊急事態に対応する自動飛行システム試験に参加したことでよく知られている。UberVolocopterなどが開発する次世代飛行タクシーとは異なり、SkyryseのFlight Stackプラットフォームは「Robinson R-44型ヘリコプター」や既存の市販ヘリコプターで動作するよう設計されている。ただ、現時点ではまだ商業用ヘリコプターには使用されていない。

Uberと協業する可能性のあるBellもまた、自動飛行の垂直離着陸機(VTOL)ソリューションを開発している。しかし、同次世代飛行タクシーは2020年代半ばまでは利用できないと予想されており、Skyriseの方が先を行く。ちなみにボーイングの自動操縦エアタクシーは今年初めてのテスト飛行を完了している

Flight Stackは離陸、着陸、および飛行制御におけるヘリコプターの動きを制御するセンサーを用いている。このセンサーはスマートヘリパッドと連動している。スマートヘリパッドとは着陸地点の地面に設置してあるセンサーであり、天気、風、低空飛行物体の検出などを計算に用いるものである。

同社は2019年を有人ヘリコプター輸送の実証実験だけでなく、Flight Stackのプラットフォーム開発全体に注力する年としていた。広報担当者によると、Skyriseは今夏にロサンゼルスで行われた試験プログラムにおいて、1,000名規模の有人飛行を行ったそうだ。

現在40名の従業員を抱えており、これまでに3,800万ドルを調達した。今回の1,300万ドルの資金調達にはFord Motorsの会長であるBill Ford氏や彼の投資ファンドFontinalis Partnersなどからの出資も含まれている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する