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インドのレストラン検索・フードデリバリーアプリ「Zomato」は、既存投資家のAnt Financial(螞蟻金融)から1億5,000万ドルを調達したと、関係筋の情報としてEconomic Timesが報じている。

本調達は3月にクローズするとみられる5億ドル規模の調達案件の一環で、同スタートアップの時価総額は約30億ドルと別の情報筋は伝えている。規制当局に提出された報告によると、Ant Financialが同社に初めて投資したのは2018年初頭で、同年11月に株式持分は23%まで上昇していた。
3億ドルに設定された株式交換取引により、Uberがインドで展開するフードデリバリー事業を買収する企業の1社としてZomatoが最有望に躍り出ていたところに今回の取引が実施された。グルガーオンを本拠とする同社の大規模な投資ラウンドの一環として、Uberは出資する可能性を探っているとも報じられている。
動向に詳しい2人の関係者の証言をもとにしたEconomic Timesの当初の報道によると、同社はフードデリバリー、レストラン、サステナビリティ事業に注力するため、6億ドルの調達に向け複数の投資家と交渉していた。
このラウンドをリードすると報じられていたのは2億ドルを出資するAnt Financialで、残りの資本はTemasekなどの既存投資家からもたらされると情報筋の1人は述べている。
新たな出資を受けたことで、既存投資家Naspersがリードするラウンドで7億5,000万ドルを調達するとみられるSwiggyをはじめとする競合他社との競争激化に備えることができるだろう。Livemintのレポートによると、南アフリカ共和国で上場しているインターネット大手Naspersは約3億5,000万ドルを出資し、5,000万米ドルはSTIC InvestmentsやKorea Omega Investment(コリアオメガ投資銀行)など韓国系投資家からもたらされるとみられる。
Zomatoの2019年度の売上高は前年の6,800万米ドルと比較して3倍以上の2億600万ドルだった。最新年度のアニュアルレポートによると、主な増収要因は堅調なフードデリバリー事業だった。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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