IBM主催の開発者イベント、COVID-19対策テーマが追加

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Image Credit: IBM

本稿は提携するVentureBeatの記事「IBM adds coronavirus to 2020 Call for Code Global Challenge」の抄訳になります

IBMは例年開催する開発者向けイベント「2020 Call for Code Global Challenge」において、世界的課題となっているCOVID-19へのソリューションを追加テーマとすることを発表した。来週中には、同領域おけるアプリケーション制作における概要を3つに分け発表するとしている。具体的には今回のような緊急時におけるコミュニケーション方法、リモート環境における学習手段、ローカルコミュニティーを元気づける手段が組み込まれるとされる。

同イベントへは本日(編集部注:原文掲載日は現地時間3月20日)より参加登録可能。Red Hat OpenShift、IBM Cloud、IBM Watson、 IBM Blockchain、またThe Weather Companyにおけるデータを活用したオープンソースアプリケーションの制作に取り掛かる。優勝者にはキャッシュで20万ドルが贈られる。

IBMでは、世界でも有数の専門家と協力関係を築き、差し迫るニーズを把握したうえで最適なリソース提供を実施しています。最新テクノロジーを活用し、持続的に世界の人々へ影響を与える手段を得ていると認識しています。こういった時期にも関わらず、私たちの呼びかけに応じてくださったことへ大きく感謝いたします。

既に発表されていたように、今年のCall for Code Global Challengeでは主に気候変動とその影響に対するソリューション提示も一つの目的となっている。Red Hat、JP Morgan Chase、 Persistent Systems、Unity Technologies、NearForm、またJohnson & Johnsonによってスターターキットが開発されていた。人々が地域社会にて直面する、エネルギーの持続可能性や災害からの回復など、個々の問題へ焦点があてられることが想定されていた。

IBMによれば、参加者はあらゆる面でパートナー・プロバイダーの支援を受けることが出来ると述べている。その一例として、HEREロケーションAPIでは、開発者が地理空間データ、ルーティング、高度、対話型マップへのアクセス権限が付与される。

キットに含まれるトピックは、国連の持続可能な開発目標や仙台防災枠組みにて取り決められた私たち現実世界が求めるニーズに基づいています。今、私たちは健康、地球環境、そして私たちの生存そのものを脅かす緊急の危機に直面しています。私たちは、開発者、データサイエンティストなどあらゆる分野の関係者が呼びかけに応じてくれることを期待しています。

同社が2018年に開催した第一回Call for Code Global Challengeでは、プエルトリコに直撃したハリケーン・マリアにおける災害被害の解消を目的とした太陽光発電のメッシュネットワークデバイスの設計に成功した。昨年には、消防士に特化した健康管理プラットフォームの開発者が優勝を収めている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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