フランス発コーディングブートキャンプ「Le Wagon」運営、シリーズAでCathay Capital(凱輝基金)らから1,700万ユーロ(約20.3億円)を調達

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2019年9月に開催された第310期(東京第11期)のデモデイ
Image credit: Le Wagon Tokyo

Le Wagon はフランス発祥のコーディングブートキャンプを運営するスタートアップで、設立された2013年からブートストラッピングモードで運営が続けられてきたが、同社初の外部調達となるシリーズ A ラウンドで、数ヶ月前に1,700万ユーロ(約20.3億円)を調達していたことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは、パリ、上海、北京などの拠点を置くアジア特化のファンド Cathay Capital(凱輝基金)で、アフリカを中心に展開するプライベートエクイティである Africinvest が参加した。

Le Wagon は「コーディングを学ぶことで人生を変えられる」を合言葉に、世界38都市で9週間集中プログラムを展開している。フルスタックのウェブ開発講座の提供に特化しているが、今回の調達を受け、東京を含むいくつかの都市ではデータサイエンス講座などを新たに開設。また、9週間の集中プログラム以外に、仕事や学業のかたわら受講可能な火曜夜、木曜夜、土曜日のみに開講されるパートタイム講座も開設される。

Le Wagon は、日本には2017年2月に上陸し、東京・目黒の Impact Hub Tokyo などを中心に活動している。直近では3月13日、2020年冬期のデモデイが開催される予定だ(新型コロナウイルスの影響があるので、予定通り開催されるかどうかは各自確認されたい)。この期では、29人の受講生が8つのプロダクトをピッチする予定。次期はフルタイム講座が4月6日、パートタイム講座が3月21日に開始される。受講料はいずれも79万円。

Le Wagon は、フランスの本部拠点を中心に、アクサ、BNP パリバ、ロレアル、LVMH などの大企業向けに社員向けのコーディング講座の提供を始めている。このプログラムは「Le Wagon Executive」と呼ばれ、フランスで提供モデルのテストや調整が行われた後、東京を含む世界拠点にも展開される予定だ。日本国内では、この分野にユナイテッド傘下の TechAcademy、これまでに12.8億円以上を調達している div などが存在する。

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