年成長率75%超、機械学習を活用した中小事業者向けローン「Lendio」

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Image Credit : Lendio

※本記事は提携するVentureBeat「Lendio raises $55 million to surface small business loans using machine learning」の抄訳になります。

機械学習を活用し、借り手と貸し手を適切にマッチングするプラットフォームを運営する「Lendio」が5,500万ドルの調達を発表。同社CEOのBrock Blake氏は、同調達資金は貸し手向けの新機能の追加などに費やされ、同プラットフォームの拡大に寄与すると発言している。

Lendioの機械学習アルゴリズムは、貸し手比較・信用スコアや担保、手数料の算出を行うことで、中小事業者による担保ローン獲得を補助し、全体のプロセスを最適化すると主張する。

事業者は同社ウェブサイト上にて、15分程度で済むアプリケーション・フォームに企業の情報を記入する。すると短期・長期か、クレジットカードかキャッシュか、他にはスタートアップ・ローンか商業モーゲージかなど、複数のオプションから最適なプランを選ぶことが可能。貸し手には American ExpressやChase、PayPal、LendingClub、Kabbage、 Comcast Business、Staples, and Funding Circleなどが名を連ねる。

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Image Credit : Lendio

Lendioは過去2年間で10万件のローンを提供してきた実績を持ち、その合計額は20億ドルに及ぶという。また年間成長率は75%を超えている。

Brock氏は、本調達資金は、資金管理ダッシュボードという新プロダクトの開発資金にも当てられると発言している。これは顧客が自身のキャッシュフローや調達履歴を簡単に閲覧することや、請求書のカスタマイズ、銀行口座とクレジットカードの接続、バランスシートの作成、税計算など可能にする新機能。事業者は会計や請求業務を簡易化でき、またLendioも多くのデータを収集することができる点で大きく期待されている。

また同社は貸し手事業者の性質に合わせ、オリジナルのオンライン・アプリを提供することも検討している。銀行や信用ユニオン、オンライン貸し付け業者など別にカスタマイズされたアプリケーションを提供し、各貸し手は、そのアプリを用いて融資の意思決定が行えるようになる。

今回の5,500万ドルの調達資金のうち、それぞれ3,100万ドルは株式、残り2,400万ドルはデットによるもの。本調達を機に同社の累計調達額は1億ドルに到達している。またLinkedInのデータによれば、同社の従業員は300名規模であるという。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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