Facebookの子供向けメッセ「Messenger Kids」拡大に垣間見える真の狙い

SHARE:
MESSENGERKIDS.png
Messenger Kids ウェブサイト

Facebookは本日(原文掲載日:4月22日)より、十数の新市場でMessenger Kidsをローンチし、かつ親による直接的なコントロールなしでも、子供が簡単に友人や家族と接続できるようないくつかの新機能を追加した。

今回のリリースは、新型コロナウイルスによってほとんどの学校が閉鎖し、世界中の何百万人もの子供たちが自宅待機を余儀なくされている現在の状況に対して講じられた措置である。

Facebookは、メインとなるFacebookアプリの危険性を排した上で、子供達がSNSを楽しむ方法として(同アプリは13歳以上であれば利用することができる)、2017年に初めてMessenger Kidsをローンチした。 親は子供の持つデバイスにMessenger Kidsをインストールして、自分のFacebookアカウントから全てをコントロールすることができる。

ただし当時は、Facebookが子供のSNS利用を加速させようとしているとして、疑念の声を浴びせられていたのも事実である。あるレポートは、当時Messenger Kidsアプリの安全性に関わる調査・点検を任されていた専門家の多くが、Facebookによって暗黙に報酬を受け取っていたと報告している。

何はともあれ、Messenger Kidsは着実に拡大し続けており、2018年にはメキシコとタイに続いて、カナダとペルーへの進出を果たした。そして現在、Messenger Kidsは、インド、オーストラリア、インドネシア、アルゼンチン、ブラジル、コロンビアを含むラテンアメリカとアジア太平洋地域の74カ国で利用できるようになっている。

コントロール

Facebookはまた、アプリ内におけるユーザー同士の繋がりに関して、親のコントロール権を弱めるような変更を施した。例えば同社が「supervised friending(監督付きの交友)」と呼ぶ機能は、子供がMessenger Kidsアプリを介して連絡先を承認、拒否、および削除することを可能にした。これまでは親自身が全ての連絡先を追加及び承認する必要があったが、今後は親の意向次第で、この新機能を使うことができるようになる。

Supervised-Friending
Facebook’s Messenger Kidsアプリの「Supervised Friending」,  Image Credit : Venture Beat

ただし、依然として親にはフレンド追加・申請の通知を受けることができ、かつダッシュボードを通してそれらの処理を取り消すこともできるという。この新機能は、今日から米国で最初に利用可能となり、今後数カ月間で他の市場にも展開されていく予定だ。

Facebookはまた、親の同意によって、その他の親や組織がグループチャットを通して子供同士を繋ぐことが可能になる機能を加えることで、学校のクラスやクラブでの体験をデジタル上で再現しようと試みている。同社によれば、この新機能は現実世界のおいて、先生やスポーツスクールのコーチが子供の交友関係構築をサポートするのに役立つという。

Approved-adult
Messenger Kidsが他の親を承認するプロセス ,  Image Credit : Venture Beat

同機能によって承認された大人は、その子供の親が承認した子供だけを接続することができ、また子供が新しい連絡先が追加した際は、全ての親が通知を受ける仕組みだ。この新しいグループチャット承認プロセス機能は、初めは米国だけで利用可能だとされている。

他の場所では、Messenger Kidsアプリはまた、ある子供の名前とプロフィール写真が、子供の友人の友人やその子供の両親、さらにはその子供の両親のFacebookフレンドの子供に対しても表示されるオプションを追加した。これにより、より多くの人が自分のプロフィールに新しい連絡先を簡単に追加できるようになる。

これらの新機能は、自宅隔離を義務化されている現在のような状況下において、アプリのユーザー拡大に大きく寄与するだろう。そして、Messenger Kidsを利用する子供たちがFacebookのメインアプリを使える年齢になったときには、より多くの人数がプラットフォームを利用し続けてるかもしれない。何を隠そう、それこそがFacebookの最終的な狙いである。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

----------[AD]----------