京都発AIスタートアップのハカルス、シリーズBラウンドで資金調達——大阪ガス、DSファーマアニマルヘルス、京銀リース・キャピタルから

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今年2月、大阪で開催された医療 IT Expo に出展したハカルスと DS ファーマアニマルヘルス。
Image credit: Hacarus

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

京都に拠点を置く AI スタートアップのハカルスは24日、シリーズ B ラウンドで資金を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、大阪ガス(東証:9532)、動物用医薬品メーカーの DS ファーマアニマルヘルス、京銀リース・キャピタル。調達金額は明らかにされていないが、関係者の話によれば数億円程度とみられる。

今回のラウンドはハカルスにとって、2018年に実施したシリーズ A ラウンド(合計2.7億円を調達)に続くものだ。なお、京銀リース・キャピタルは、ハカルスが2016年から2017年にかけて実施したシードラウンド(合計1億円を調達)にも参加していた。

ハカルスでは2017年から、少ない情報から全体像を的確にあぶり出す科学的モデリング方法である「スパースモデリング法」を活用した、産業・医療分野向け AI サービスを開発・販売している。スパースモデリングはデータ同士の因果関係を解明することを得意としており、AI が出した結果と判断の経緯に対する人間の解釈性が大幅に向上する。

HACARUS と大阪ガスは2019年8月、大阪ガスの子会社や関連会社を含む155社である Daigas グループの社内業務の効率化・省人化を行う AI システムの共同開発、Daigas グループが顧客に提供する AI・IoT ソリューションの共同開発の検討について合意していた。今回の大阪ガスからの資本提携は、これら協業関係の強化を目的としたものだ。

また、HACARUS は2019年6月、DS ファーマアニマルヘルスと動物の生体情報を用いた AI 解析情報提供に関する共同事業化を行うことを合意している。その第1弾として動物向け立位心電図データ収集・解析 AI サービスを共同開発、世界最大の医療機器見本市 MEDICA や日本国内での医療系展示会でプロトタイプを披露しており、両社による事業シナジーが確認されたため資本提携を行うこととした。

via PR TIMES

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