テクノロジー業界の重要指針、コロナ禍にもかかわらずIntelの第1四半期は23%増で予想を覆す

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Intelの7代目CEO、Bob Swan氏
Image Credit: Intel

新型コロナの世界的なパンデミックを受けたウォール街の予測を覆し、Intelは第1四半期の調整後利益が前年比69%、収益は前年比23%増加したと報告した。

世界最大のチップメーカーの一つである同社の収益報告は、テクノロジー業界の先行きにとって重要な指針となる。また、コロナウイルスがテクノロジーエコシステムにどう影響したか知る上での手がかりにもなる。1月・2月はほぼ通常通りであったが、3月にCOVID-19の影響が現れ始めたことが明白となった。

Intelの第1四半期の収益は198億米ドルで、前年比23%増。データセンター事業が33%拡大し、PC収益が14%増加したことによるものとしている。調整後の1株当たり利益は1.45米ドルで、前年の89セントから63%増加した。アナリストが予測した収益187億米ドル、1株あたり利益1.27米ドルを大きく上回った。

IntelのCEO、Bob Swan氏は声明で次のように述べている。

弊社の第1四半期の業績は、私たちが従業員を守り、サプライチェーンのパートナーをサポートし、この前例のない難局の中でもお客様への提供を続けてきた証拠です。世界中でテクノロジーがかつてないほど求められています。弊社の力でお客様の生活を豊かにし、サクセスをかなえる極めて重要な時です。弊社の文化的価値、競争優位性、および財力をもってすれば、この状況からさらに強力な企業になると確信しています。

データセンター事業の収益は前年比で43%増加し、クラウドサービス事業の収益は53%増加した。メモリ事業とMobileyeも過去最高を記録。PCを中心とする事業は、多くの人々が在宅での勤務や学習のためPCを必要としていることからCPUの需給が改善し、同社の予測を超えて前年より14%成長した。

Intelの株価は3.74%下落し、時間外取引で1株当たり56.83米ドルとなった。アナリストの予測では、年間収益は724億米ドル、1株あたりの年間利益は4.83米ドルになるだろうとしている。

しかしIntelはこれまでで最大の競合、Advanced Micro Devices(AMD)との争いにも直面している。AMDはTSMCと提携しており、Zen 2 チップアーキテクチャと7nmチップにより高い競争力を持っている。AMDはコアプロセッサ市場でIntelの市場シェアを着実に獲得している。

Intelは今四半期、コロナウイルス対策に5,000万米ドルを寄付した。また、第10世代Core HシリーズのノートPC向けプロセッサも発売した。 3月24日、Intelはパンデミックを考慮して株の買い戻しを一時停止した。配当は変更されていない。

同社の予測では第2四半期の収益は順次減少して185億米ドルになり、非GAAP営業利益率が30%、1株当たり利益が約1.10米ドルになる見込み。アナリストが以前見積もった同四半期の収益は179億7,000万米ドルであった。

Moor Insights & Strategyのアナリスト、Patrick Moorhead氏は次のように述べている。

Intelの収益はガイダンスを超え前年比23%増でした。データセンター事業は43%という驚くべき勢いで成長し、クラウド、通信事業者、およびエンタープライズが継続的に成長していることを示しています。 PCは14%増加しました。これは在宅勤務やオンライン学習で需要が急増したことによるものです。第2四半期の粗利益率の低下の主な要因は、10nm Tiger Lakeの認定に関連するコストと思われます。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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