「あつまれどうぶつの森」で人気爆発のNintendo Switch、3月の売り上げが前年比で倍増

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『どうぶつの森』は任天堂にとって時代を代表するヒット作となった
Image Credit: Nintendo

世界的なパンデミックにより、ほぼ全ての時間を家の中で過ごさなければならなくなった。もちろん、これはNetflixで見たかった動画を視聴したり、気になっていた本を読むチャンスだ。しかし、たぶん他のメディアにも触れたくなるだろう。そう、ビデオゲームというものについて調べるべきだビデオゲームの歴史は古くパックマンの時代に遡るようだ。自宅テレビでパックマンをプレイしたければ、PlayStation 4か、Xbox One、またはNintendo Switchが必要だ。業界調査企業のNPDグループによると、偶然にも、これらの3つすべての売上高は3月に前年比で増加した。

NPDのアナリスト、Mat Piscatella氏はこう語る。

2020年3月のハードウェア支出は、1年前と比較して63%増加し、4億6,100万米ドルになりました。Nintendo Switch本体の売り上げは1年前と比べて2倍以上になり、PlayStation 4とXbox Oneはそれぞれ25%以上伸びています。また、第1四半期のハードウェア支出は2%増加し7億7,300万米ドルとなっています。

これは米国の3月に一般的にみられるような数値ではない。昨年は、PS4とXbox Oneはほぼ年間を通じて販売台数・売上ともに前年よりも減少していた。確かに、3月には「バイオハザード3」「ドゥームエターナル」「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」がリリースされたが、これらは全て、すでに本体を持っているユーザ向けにアピールするものではないだろうか。

PS4とXbox Oneのハードウェア販売がそれぞれ25%増加したことで、新規の顧客がゲーム市場に殺到した。さらに今では家庭用ゲーム機が手頃な価格で手に入り、安価なゲームソフトも大量に存在する。

「あつまれどうぶつの森」がSwitchを大人気ゲーム機に変えた

しかし、3月はソニーとMicrosoftにとってうれしい驚きだっただけでなく、任天堂にとって灼熱の砂漠で見つけた冷たい泉のようだった。

「あつまれどうぶつの森」は3月20日発売にしてすでにこれまでの「どうぶつの森」シリーズ全作品の売上を上回っている。とてつもない大ヒット作だ。ソフトがうまくいけば、ハードもそれに続くはずだ。

Nintendo Switchはこの3月に、ハードウェア販売台数で新記録を樹立しました。Nintendo Switchがローンチされた2017年3月の記録を超えたのです。(Piscatella氏)

Switchの全体的な販売傾向は、これまでで最も売れているゲーム機に匹敵する。

Nintendo Switchは、2010年に記録したニンテンドーDSを超えて、第1四半期の販売台数ですべてのゲーム機のトップに立ちました(Piscatella氏)

この売れ行きはさらに続きそうだ。Switchは世界中のほとんどの地域で品切れとなっており、任天堂はできる限り早く在庫を補充しようと取り組んでいる。しかし、今月いっぱいは補充しても即完売の状況が続きそうだ。

※本稿は提携するVentureBeatの抄訳記事

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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