小中高生向けオンライン家庭教師の「NoSchool」、数千万円を資金調達——サムライインキュベート、F Ventures、柳澤安慶氏から

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Image credit: NoSchool

【20日10時30分更新】一部削除。

小中高生向けオンライン家庭教師サービス「NoSchool」を運営する NoSchool は20日、サムライインキュベート、F Ventures、柳澤安慶氏(ファンコミュニケーションズ代表)から資金調達を実施したことを明らかにした。調達ラウンドは不明、調達金額は開示されていないが、関係者からの情報によると数千万円程度と見られる。これは同社にとって、2019年2月に実施した、サムライインキュベート、狩俣裕之氏(TeraDox 代表)、久保光氏から実施した数千万円の資金調達に続くものだ。

NoSchool は2017年、マレーシアでインターネットの新事業立ち上げなどを行ってきた徃西聡氏により創業。 家庭教師や塾講師として活動するプロ講師と生徒をマッチングするサービスを提供している。オンラインでプロ講師が回答することから、Q&A 中心の学習サイトと比べ、生徒はより分かりやすい丁寧な回答を得ることができる。生徒は基本的には1人の講師を選び月額で費用を支払い、週一回のペースでビデオ通話による指導に加え、日々の勉強から生じた不明点や相談を講師とチャットでやりとりできる。

この種のサービスでは、生徒と家庭教師の紹介料や授業料の一部を仲介手数料としてプラットフォームが徴収することが多いが、NoSchool では生徒が支払った授業料を家庭教師は100%受けることができる点がユニークだ。広告や塾への申込みなどの手数料が NoSchool の収入源になっていると見られる。講師は、回答数や回答内容によって上位表示され露出機会が上がるため、講師にとってはプロモーションの一環として活用できモチベーション向上につながる。

徃西氏によれば、NoSchool に現在在籍するオンライン家庭教師は150人ほど。このところは、新型コロナウイルスの影響で臨時休校に追い込まれる塾や予備校が増えており、一方で、オンライン家庭教師サービスへの問い合わせは増えているそうだ。

現状は急遽オフライン塾がオンライン移行をしていますが、1対複数の指導は難しい点が徐々に出てくると思っており、ここからオンライン家庭教師の認知も増やせるようにと思っています。(中略)

まだオンライン家庭教師というものの認知が低いため、地道に認知活動をオフラインでの PR や説明会、オンラインでは勉強系 Youtuber とのコラボなども行っていきたいと考えています。(徃西氏)

NoSchool では今回の資金調達による財務体制の強化を行い、サービス改善や認知度向上を強化するとしている。将来的には PDCA サイクル・自己改善が難しい家庭教師の領域において、指導データを取り込んだ上で、家庭教師自身がより指導改善が行いやすい機能、より生徒が満足できる・理解できるといった指導に特化したビデオ通話システムの開発も検討するとしている。

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