
シンガポールに本社を置くMadison Technologies は、新型コロナウイルスの世界的な広がりを制御・制限するために、「CovCT」という接触トラッキングポータルを公開した。
このプラットフォームでは、ユーザはさまざまな場所で QR コードをスキャンするか、URL にアクセスして自分の詳細情報をチェックインする必要がある。ユーザは自分が行ったことのある場所を記録でき、その情報をもとに地方自治体が新型コロナウイルスの症例を追跡し、発症した人を隔離するのに役立つ。
ビル管理者や事業主、コミュニティリーダーは、CovCT のウェブサイトで場所を登録すると QR コードポスターを入手できる。その後、CovCT キットが説明書とともに提供される。
ある場所で陽性の症例が検出されると、ユーザ履歴にそれがハイライト表示される。自治体などはデータを要求し、特定の場所で発生した場合にユーザに通知することができる。
同社によると、CovCT が収集した個人情報をユーザに連絡することはないという。
世界各国の政府はロックダウンを指示しているが、無症状の感染者が生活必需品を購入するために外出して他人と接触し、新型コロナウイルスが拡散する可能性は依然として存在する。
同社のある従業員は e27 に次のように語った。
当社のプラットフォームでは現在、ユーザが QR コードをスキャンするか、ブラウザ上の URL にアクセスする必要がある。しかし、スマートフォンやインターネット環境が無い場合でも使える「キオスクモード」で展開できるようなソリューションを開発している。
同社によると、これはお金を生み出すプロジェクトではなく、新型コロナウイルスに対抗するための主体的な取り組みだという。
CovCT は、ウイルスの動きや拡散に関する情報収集のためのソリューションを提供する目的で構築された。(CEO Praburaajan Selvarajan 氏)

世界中の多くの人々が、接触者追跡アプリを使用する際のデータプライバシーについて懸念を示している。
しかしSelvarajan 氏は CovCTはデータは匿名で扱うことを保証すると主張し、次のように述べた。
CovCT は、すべての個人データを保護する。収集されたデータは非公開プラットフォーム上で匿名化されて保存され、いかなる個人・企業ユーザがチェックインした場所に対しても共有されることはない。データは関与する地方自治体から要請があるまでは慎重に保管されるが、彼らがそれぞれの接触者追跡プロトコルに基づいて判断した場合、ユーザに連絡することを選択することができる。
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