国連、6月の創立75周年式典にTencent(騰訊)のビデオ会議ツールを採用へ

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国連は、6月26日に国連創立75周年を記念して、テンセントと提携し、同社のビデオ会議やリモートワークのプラットフォームを使って、デジタルな「グローバル対話」を行う。

重要視すべき理由:中国のテック大手が国内外で B2B エンタープライズコラボレーション市場のシェアを獲得する努力を強化している中で、今回の提携は Tencent のエンタープライズソフトウェア分野での世界展開の野望を後押しする可能性がある。

  • Alibaba(阿里巴巴)と Tencent が提供するコラボレーションツールや生産性向上ツールは、中国国内で広く利用されている。Bytedance(字節跳動)、Pinduoduo(拼多多)、Ant Financial(螞蟻金融)Baidu(百度)などが新規参入している。
  • 世界的に在宅勤務が一般化しつつあり、何百万人ものユーザが新たに集まることが予想される。

Tencent のテクノロジーとグローバルなアウトリーチは、若い世代と繋がる上でとても重要だ。世界最大のテクノロジー企業の一つとして、国連が75周年を記念して Tencent と提携関係を締結するのは意義深いものになるだろう。(国連事務総長の75周年担当特別顧問を務める Fabrizio Hochshild 氏)

詳細情報:国連のウェブサイトによれば、75周年記念式典には世界中から人が招かれ、25年後の世界の姿をどうしたいか、気候変動や新型コロナウイルス流行のような危機にどう取り組めるかについて議論される予定。

  • Tencent は3月31日、同社運営の「Tencent Voov Meeting(騰訊会議)」、「WeChat Work(企業微信)」、AI 同時通訳ツールの「Tencent Artificial Intelligence Simultaneous Interpretation」を連携したプラットフォームを同式典のために構築したと発表した
  • この提携により、国連が数百万人もの人々にリーチするのに役立つだろう。
  • Tencent のプラットフォームのみが採用されるわけではない。国連は、各国のチームやステイクホルダーに応じて、代替のデジタルプラットフォームを利用可とすることが想定される。
  • このほか、対話に参加するには、ハッシュタグ「#UN75」を使ったソーシャルメディアでの投稿、オンラインとオフラインの非公式チャット、正式なフォーカスグループなどががある。
  • 国連はまた、世界の重要な課題を解決する方法について、人々に意見を求めるオンライン調査を開始した。この調査は、Tencent のソーシャルネットワーク、ゲーム、メディア、動画、広告プラットフォームを通じて拡散・宣伝される。
  • グローバルな対話の結果は、9月に開催される国連の第75回総会で世界のリーダーたちに向けて発表される予定。

グローバルな連携は、人類の幸福と私たちの未来に不可欠な役割を果たすだけでなく、現在の新型コロナウイルスの世界的な流行と戦うための鍵となるだろう。(Tencent 社長 Martin Lau=劉熾平氏)

背景:国連は毎年6月26日に設立記念日を迎え、本部での式典やその他イベントを各地で実施してきた。70周年の際には、世界のランドマークが国連カラーであるブルーにライトアップされた。

  • Tencent の Voov は3月末、国際市場への参入が発表されたばかりだ。これにより Alibaba や Bytedance だけでなく Zoom、マイクロソフト、Google などのアメリカのプレーヤーと対峙することとなる。
  • 中国国内では、中小企業に広く浸透している Alibaba の「DingTalk(釘釘)」が最大の競合となるだろう。しかし、DingTalk は新型コロナウイルスの流行に関連して、中国のユーザから批判に晒されている
  • 1年前には、TikTok を運営する Bytedance(字節跳動)が海外で生産性向上ツールを発表し市場に参入、3月初めには EC 大手の Pinduoduo(拼多多)が独自のアプリを発表した。Baidu(百度)は2020年に独自のエンタープライズコラボレーションツールをリリースすると噂されている。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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