香港発のダイビング特化OTA「ZuBlu」運営、シードラウンドで100万米ドルを調達——Wavemaker Partnersがリード

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アジアではスキューバダイビング旅行だけでも45億米ドルの価値があるにもかかわらず、一般的に大手のオンライン旅行会社がサービスを提供していない。これが、旅行スタートアップの ZuBlu がこのニッチな分野に焦点を当てようとした理由だ。

香港を拠点とするこのスタートアップは、アーリーステージ VC の Wavemaker Partners がリードしたシードラウンドで100万米ドルを調達したと発表した。このラウンドには、Mana Impact、She1K、戦略的エンジェル投資家も複数参加している。

Image credit: ZuBlu

体験型サービスを提供する業界は、海洋体験を集めたり、リゾートやオペレーターを探したりするのが複雑なため、サービスが十分には提供されず断片化されている。ZuBlu のプラットフォームは、同社の表現を使うならば、「ボタンをクリックするだけで」これらすべてを可能にする。

ZuBlu は2017年、アジアを中心としたスキューバダイビングアクティビティや水中冒険旅行全般の検索、比較、予約を支援すべく、Adam Broadbent 氏と Matthew Oldfield 氏によって設立された。

今回の調達により、ZuBlu はプラットフォームのユーザ体験を向上させ、リゾートのポートフォリオや体験の提供を拡大していく予定だ。調達資金の一部は、閲覧者の啓蒙、情報の提供し、刺激を与えるマーケティング活動強化に使用される。

ZuBlu はまた、シュノーケラー、フリーダイバー、サーファーなど水中冒険旅行を求めるすべての人々のニーズにも応えたい、と Tech in Asia に語った。

ZuBlu 共同創業者:Matthew Oldfield 氏(左)、Adam Broadbent 氏(右)
Photo credit: ZuBlu

新型コロナウイルスのの旅行業界への影響にもかかわらず、ZuBlu は今年、リゾートパートナーネットワークとメンバーコミュニティをそれぞれ46%と425%成長させたと述べた。また、創業者らは、新型コロナウイルス流行後の旅の台頭についても楽観的な見方をしている。

スキューバダイビングや水中冒険旅行、特に、素晴らしい体験ができるへき地への旅は、コロナウイルス後の市場で繁栄するためには、他に類を見ない位置付けにある。(Broadbent 氏)

ZuBlu によると、ダイビングコミュニティで調査した1,000人のうち90%が、旅行制限が解除されてから1ヶ月以内に次の旅行を予約したいと答えているという。

このニッチ市場にいるのは ZuBlu だけではない。他のプレイヤーは、シンガポールの Divegraphy、台湾の DeepBlu(九星資訊)、韓国の DiveBnB(다이브비앤비)、スイスの Diviac などだ。

シードラウンド前、ZuBlu は香港拠点のスタートアップ VC アクセラレータ Betatron の第4期に参加していた。

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【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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