VR/AR空間加速、Appleが仮想現実でライブイベントを楽しむNextVRを買収

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NextVRのアイスホッケー
Image Credit: Jeremy Horwitz / VentureBeat

NextVRは厳選されたコンサートNBAWWENHLなどのスポーツイベントを360度動画で配信するVR動画サービスだ。ユーザの人気を十分に得ているとは言えなかったが、Appleはこの企業に価値を見出したようだ。数週間前には推測だったことが5月14日、現実となったことが(Bloomberg経由で)確認された。目的は発表されていないが、AppleはNextVRを買収した。

NextVRはロサンゼルスから車で南へ1時間ほどの距離にあり、Apple TV+の事業の多くが行われるカリフォルニア州ニューポートビーチに拠点を置く。Appleは契約について具体的な理由を発表していないが、将来的にNextVRチームがTV+のイニシアチブに関与し、Appleの動画を3D化する可能性は非常に高い。現在、Apple TV+は2D動画しか提供しておらず、スポーツやその他のライブ番組も提供していないが、ARに重点を置いた複合現実ヘッドセットに取り組んでいる。

新型コロナウイルスの大流行で複合現実ストリーミングはますます重要になってきている。これまで直接出向いていたライブイベントに、自宅にいながらにして参加できる機会を提供している。NextVRのストリームの多くはスポーツイベントだが、コロナウイルスの懸念のために延期またはキャンセルが続いている。この技術は、ソーシャルディスタンシングの必要性に関わらず、予定されていたイベントがスケジュール変更された場合にも間違いなく役に立つだろう。

NextVRのプラットフォームはVRを利用してライブイベントを最前列で楽しむことができる。360度カメラでユーザは小さな3次元空間の中を6DoFで動き回ることができる。VRヘッドセットを用いると、イベントの「存在感」はパノラマの立体3Dとなり、従来の2Dビデオとの違いは歴然だ。同社は視聴者数を増やすために2Dスマートフォンからのアクセスも提供していた。ARデバイスのサポートも検討していたが、最終的にはいずれのARプラットフォームに対してもローンチしなかった。

同社はコロナウイルスによってライブ配信を予定していたスポーツイベントがキャンセルされる前、2019年に資金調達を失敗し苦労していたと伝えられている。4月に報じられたところでは、Appleが1億米ドル級の評価をつける可能性が示唆されていたが、NextVRのチームと知的財産、カメラやビデオに関する価値の高い技術に対する買収額は不明だ。

NextVRのサイトのオンラインイベントスケジュールは4月で止まっており、ライブ3DでのNBAゲームは多くがキャンセルもしくは「未定」と表示されている。2020年5月以降の予定は白紙だ。現在、同社のWEBサイトには「新たな方向へ向かっている」と記されているだけで、今後について詳細は発表されていない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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